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『反逆の呂律』
ふりがな文庫
『
反逆の呂律
(
はんぎゃくのろれつ
)
』
囚衣を脱ぐ。しかし、着るものがなかつた。連れて来られた時は木綿縞の袷だつた。八月の炎天の下をそれでは歩けないだらう。考へて襦袢一枚になつた。履きものには三銭の藁草履を買つた。 仙吉はかうして午前五時、S監獄の小門から出た。癪なので振りかへら …
著者
武田麟太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
栄
(
え
)
香
(
にほひ
)
諍
(
いひあらそ
)
声
(
ごゑ
)
小門
(
せうもん
)
塵芥
(
ぢんかい
)
如何
(
どう
)
襦袢
(
じゆばん
)
冗談
(
じようだん
)
架
(
かか
)
袷
(
あはせ
)
晩
(
おそ
)
頽
(
くづ
)
姪
(
めひ
)
外套
(
ぐわいたう
)
逐
(
お
)
饐
(
す
)
餡
(
あん
)
霜夜
(
しもよ
)
裸体
(
はだか
)
梱
(
こり
)
袴
(
はかま
)
背後
(
うしろ
)
紙片
(
かみきれ
)
粉
(
こ
)
玩
(
もてあそ
)
燐寸
(
マッチ
)
点
(
つ
)
滴
(
したた
)
浴衣
(
ゆかた
)
櫛
(
くし
)
札
(
ふだ
)
暫
(
しばら
)
昨夜
(
ゆうべ
)
明日
(
あす
)
搬
(
はこ
)
挾
(
はさ
)
慌
(
あわ
)
垢
(
あか
)
呻
(
うめ
)
呂律
(
ろれつ
)