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行
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え
ふりがな文庫
“
行
(
え
)” の例文
「わしも札幌さ
行
(
え
)
きてえからつて、云つてやれば、來るどこでねえつて——そのくせ、自分であつたらに行きたがつたこと忘れてよ。」
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
「
先刻
(
さつき
)
土手
(
どて
)
さ
行
(
え
)
く
時
(
とき
)
、
堀
(
ほり
)
つ
子
(
こ
)
ん
處
(
とこ
)
へ
辷
(
すべ
)
つたんですが、
其
(
そ
)
ん
時
(
とき
)
かうえに
汚
(
よご
)
したんでせうよ」とおつぎは
泥
(
どろ
)
に
成
(
な
)
つた
腰
(
こし
)
のあたりへ
手
(
て
)
を
當
(
あ
)
てた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『明日がえ?
行
(
え
)
ぐどもせア。権作ア此
老年
(
とし
)
になるだが、馬車
曳
(
ふ
)
つぱらねえでヤ、腹減つて
斃死
(
くたば
)
るだあよ。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「そんだが、
此
(
こ
)
の
年齡
(
とし
)
になつて
懲役
(
ちようえき
)
に
行
(
え
)
ぐな
厭
(
や
)
よ
俺
(
お
)
れも」
爺
(
ぢい
)
さんはずつと
垂
(
た
)
れた
頭
(
あたま
)
を
手
(
て
)
で
抑
(
おさ
)
へて
笑
(
わら
)
ひこけた。
婆
(
ばあ
)
さん
等
(
ら
)
もどつと
哄笑
(
どよめ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「んだべ、なア!」——独り合点して、「勝ところの
芳
(
よし
)
な、犬ばつれて山利さ遊びに
行
(
え
)
ったら、とオても怒られたど。」
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
▼ もっと見る
『嘘だあでヤ。俺ア、酒でも飮んだ時ア
他
(
ほか
)
の女子さも
行
(
え
)
ぐども、
其麽
(
そんな
)
に浮氣ばしてねえでヤ。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
堀
(
ほり
)
の
側
(
そば
)
へは
行
(
え
)
ぐんぢやねえぞ、
衣物
(
きもの
)
汚
(
よご
)
すと
聽
(
き
)
かねえぞ」おつぎがいふのを
耳
(
みゝ
)
へも
入
(
い
)
れないで
小笊
(
こざる
)
を
手
(
て
)
にして
走
(
はし
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その時は丁度もう終りさうで、鈴木の石が、母親をみて、「やア、お婆さん、
行
(
え
)
つてくるど!」と言葉をかけた。
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
『嘘だあでヤ。俺ア、酒でも飲んだ時ア
他
(
ほか
)
の
女子
(
をなご
)
さも
行
(
え
)
ぐども、
其麽
(
そんた
)
に浮気ばしてねえでヤ。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
行きかけたのが、自分の片肩をグイとしゃくって、「死にたかったら、
独
(
ひと
)
りで
行
(
え
)
げよ!」と、ハキ出した。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
『何處さ
行
(
え
)
げや?』と大工の妻は
爐邊
(
ろばた
)
から聲をかけたが、お八重は後も振向かずに
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「よく聞いてみれば、お芳ア、そんなに札幌さ
行
(
え
)
ぎたい、行ぎたいつて、行つたんでねえツてなア。」
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
『
何程
(
なんぼ
)
でも
可
(
え
)
えだ。明日ア
帰
(
けえ
)
り荷だで、
行
(
え
)
ぐ時ア空馬車
曳
(
ふ
)
つぱつて
行
(
え
)
ぐのだもの。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「んか、
可愛
(
めんこ
)
いか?——晩になったらな、遊ぶに
行
(
え
)
ぐってな、姉さ云って置げよ。ええか。」
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
『お定ッ子も
行
(
え
)
ぐのがえ?』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「……お父な、嫁にでも直く
行
(
え
)
ぐんでなかったら、
都会
(
まち
)
さ稼ぎに出れッてるんだども……!」
不在地主
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
「行けば分るで、一々臭え處さ引張られて
行
(
え
)
つてたまるか。」
一九二八年三月十五日
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
「お
父
(
どう
)
、
行
(
え
)
つてお
出
(
え
)
で。」と云つた。
一九二八年三月十五日
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
「おい地獄さ
行
(
え
)
ぐんだで!」
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
“行”の意味
《名詞》
(ギョウ)文書等において、縦方向または横方向に連続した文字の並び。
(ギョウ)(数学)行列および行列式における横方向への並び。対義語列。
(ギョウ)(仏教)修行。
(ギョウ)(仏教)心の働きが一定の方向に作用していくこと。意志作用。五蘊のひとつ。
(コウ)ある場所へ行くこと。
(出典:Wiktionary)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“行”を含む語句
歩行
流行
行為
行方
行動
執行
膝行
飛行
行逢
遊行
行路
通行
勤行
同行
御行
行懸
行歩
微行
柳行李
一行
...