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榎
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え
ふりがな文庫
“
榎
(
え
)” の例文
橋
(
はし
)
のあつたのは、
市
(
まち
)
を
少
(
すこ
)
し
離
(
はな
)
れた
処
(
ところ
)
で、
堤防
(
どて
)
に
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
が
並
(
なら
)
むで
植
(
う
)
はつて
居
(
ゐ
)
て、
橋
(
はし
)
の
袂
(
たもと
)
に
榎
(
え
)
の
樹
(
き
)
が
一本
(
いつぽん
)
、
時雨榎
(
しぐれえのき
)
とかいふのであつた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
とうとう、彼は
信濃
(
しなの
)
と美濃の
国境
(
くにざかい
)
にあたる
一里塚
(
いちりづか
)
まで、そこにこんもりとした
常磐木
(
ときわぎ
)
らしい全景を見せている静かな
榎
(
え
)
の木の下まで歩いた。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
二人は大きい
榎
(
え
)
の木の下に立って、脚もとに遊んでいる鶏をながめながら小声で話し出した。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
夏麻
(
なつそ
)
引く
海上潟
(
うなかみがた
)
の沖つ洲に鳥はすだけど君は
音
(
おと
)
もせず」(巻七・一一七六)、「吾が門の
榎
(
え
)
の
実
(
み
)
もり
喫
(
は
)
む百千鳥千鳥は来れど君ぞ来まさぬ」(巻十六・三八七二)というのがあって
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
石だたみ墓地の
十字路
(
じふじ
)
の日の
闌
(
ふ
)
けに音とめにけり落つる
榎
(
え
)
の實
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
白膠木
(
ぬるで
)
、
榎
(
え
)
、
棟
(
あふち
)
、
名
(
な
)
こそあれ、
葉廣菩提樹
(
はびろぼだいじゆ
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
榎
(
え
)
の
樹
(
き
)
の下で
橿鳥
(
かしどり
)
が落して行った青い
斑
(
ふ
)
の入った羽を拾ったことを思出した。栗の樹に居た虫を思出した。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
石だたみ墓地の
十字路
(
じふじ
)
の日の
闌
(
ふ
)
けに音とめにけり落つる
榎
(
え
)
の実
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
白膠木
(
ぬるで
)
、
榎
(
え
)
、
楝
(
あふち
)
、名こそあれ、
葉廣
(
はびろ
)
菩提樹
(
ぼだいじゆ
)
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
軒端にこぼるる
榎
(
え
)
の實みても
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“榎(エノキ)”の解説
エノキ(榎、学名: Celtis sinensis)は、アサ科APG体系ではアサ科に分類されるが、古いクロンキスト体系や新エングラー体系ではニレ科に分類されていた。エノキ属の落葉高木。別名では、ナガバエノキ、マルバエノキともよばれる。
(出典:Wikipedia)
榎
漢検準1級
部首:⽊
14画
“榎”を含む語句
榎町
大榎
榎本武揚
乳房榎
南榎町
一本榎
二本榎
榎本
榎木
榎坂
時雨榎
榎本釜次郎
榎樹
榎物語
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牛込南榎町
芝二本榎
榎津
衣裳榎
榎本虎彦
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