“橿鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしどり87.5%
かけす12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうさんは榎木えのきばかりでなく、橿鳥かしどりうつくしいはねひろひ、おまけにそのおほきな榎木えのきしたで、『丁度好ちやうどいとき。』までおぼえてかへつてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ひよ橿鳥かしどり、駒鳥、岩乙鳥いわつばめ、さまざまな鳥がその恵みを礼讃し、あたりの山草や植物も、かがやかしいや花に力をみせて、世阿弥の瞳はクラクラとしてしまった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木々が黄葉こうようを呈している。そこへ昼の陽があたっている。白々と見えるは白樺しらかばの幹だ。林では兎がはねている。こずえでは橿鳥かけすが呼んでいる。空気には立派なにおいがある。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)