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方
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え
ふりがな文庫
“
方
(
え
)” の例文
しかも海路を立ち退くとあれば、
行
(
ゆ
)
く
方
(
え
)
をつき止める事も出来ないのに違いない。これは自分一人でも、
名乗
(
なのり
)
をかけて打たねばならぬ。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
シグナレスはじっとその雲の
行
(
ゆ
)
く
方
(
え
)
をながめました。それからやさしい腕木を思い切りそっちの方へ
延
(
の
)
ばしながら、ほんのかすかに、ひとりごとを
言
(
い
)
いました。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その後、二人とも
行
(
ゆ
)
く
方
(
え
)
が知れなくなり、流すのは惜しいと言うので、僕が妻のためにこれを出してやった。少し派手だが、妻はそれを着て不断の沈みがちが直ったように見えたこともある。
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「あの人のは
自棄半分
(
パル・デピ
)
じゃありません。いわば重なる不幸のためなんです。兄さんのドミートリが
懲役
(
ちょうえき
)
になったまま、今では
行
(
ゆ
)
く
方
(
え
)
が知れないのですよ。お母さんは悲嘆のあまり亡くなるし。」
大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そうすると、王女はこっそりどこかへ
遁
(
に
)
げてしまって、それなり
行
(
ゆ
)
く
方
(
え
)
がわからなくなりました。王さまは
方々
(
ほうぼう
)
へ人を出してさんざんお探しになりましたが、とうとうしまいまで
見附
(
みつか
)
りませんでした。
黄金鳥
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
岫
(
しゅう
)
を出づ雲のゆく
方
(
え
)
はいずこにや。西に
候
(
そろ
)
か。東に候か。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
左近
(
さこん
)
を打たせた三人の侍は、それからかれこれ二年間、
敵
(
かたき
)
兵衛
(
ひょうえ
)
の
行
(
ゆ
)
く
方
(
え
)
を探って、
五畿内
(
ごきない
)
から東海道をほとんど
隈
(
くま
)
なく遍歴した。が、兵衛の消息は、
杳
(
よう
)
として再び聞えなかった。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“方”の解説
方(ほう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“方”を含む語句
彼方
此方
何方
先方
其方
地方
前方
行方
方法
遠方
四方
彼方此方
貴方
東方
大方
上方
一方
外方
片方
南方
...