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甚
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いと
ふりがな文庫
“
甚
(
いと
)” の例文
この人は
齡
(
よはひ
)
略
(
ほ
)
ぼ我と同じくして、その家は貴族なり。心爽かにして頓智あり、會話も
甚
(
いと
)
巧
(
たくみ
)
なれば、人皆その言ふところを樂み聽けり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
中阿や南阿の土人が、象と花驢
甚
(
いと
)
多かった時、これを馴らし使う試験を
累
(
かさ
)
ねず、空しくこれを狩り殺したは、その社会の発達を
太
(
いた
)
く妨げた事と
惟
(
おも
)
う。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
人の生まるる始めのこと、死にてのちの理などを
推慮
(
おしはかり
)
にいうは、
甚
(
いと
)
も
益
(
やく
)
なき
事
(
わざ
)
なれば、ただに古伝説を守りて、人の生まるることは、
天津神
(
あまつかみ
)
の
奇
(
くすしく
)
妙
(
たえ
)
なる
産霊
(
むすび
)
の
御霊
(
みたま
)
によりて
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
一八八三年四版グリフィスとヘンフレイの『
顕微鏡学字彙
(
ゼ・ミクログラフィク・ジクショナリー
)
』六二三頁に、英国にただ一種
甚
(
いと
)
罕
(
まれ
)
に生ず、外国にはその一種を染料とすとあると述べ置く。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
明日霊銑
邨
(
むら
)
の少年と湖辺に
鼓噪
(
こそう
)
すると
須臾
(
しばらく
)
して波湧き激声雷のごとく、二牛
相
(
あい
)
馳
(
は
)
せるを見るにその一
甚
(
いと
)
困
(
くる
)
しんで腹肋皆白し、霊銑後の蜃に
射
(
い
)
中
(
あ
)
てると水血に変じ
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
ただわが邦の人の眼界
甚
(
いと
)
狭く、外人が先鞭を着けた跡を襲踏するのみで、われより先例を出す事少なきを笑止に思い、二十余年既に予に右様の思案が
泛
(
うか
)
みいたてふ昔話を
做
(
な
)
し置く。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この尊者については、近出の『仏教大辞彙』などに見える珍譚
甚
(
いと
)
多い。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
どうも
虚譚
(
うそ
)
らしいが、これにやや似て実際今もあるはブラジルのカンジル魚だ。長わずか三厘三毛ほどで
甚
(
いと
)
小便の
臭
(
にお
)
いを好み、川に浴する人の尿道に登り入りて後、頬の
刺
(
とげ
)
を起すから引き出し得ず。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
状
(
かたち
)
は猿猴のごとくで小さし、目赤く尾短くてなきごとく青黄にして黒し、昼は動かず、夜は風に因って
甚
(
いと
)
捷く騰躍し巌を越え樹を過ぎて鳥の飛ぶごとし、人を見れば
羞
(
は
)
じて
叩頭
(
こうとう
)
憐みを乞う態のごとし
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
甚
常用漢字
中学
部首:⽢
9画
“甚”を含む語句
太甚
甚麽
甚大
甚兵衛
幸甚
甚麼
甚太夫
甚振
佐橋甚五郎
甚深微妙
甚句
深甚
甚深
激甚
甚助
左甚五郎
甚平
脇坂甚内
甚五郎
甚内
...