“激甚”の読み方と例文
読み方割合
げきじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日の如く日々にちにち外国思潮の襲来激甚げきじんなる時代においてかくの如き自由解放の態度はむしろ全体の破壊を招かんのみ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
歌集『涌井わくい』は動乱のさなかに作られた歌の集である。戦争の最後の年、空襲がようやく激甚げきじんとなってくるころに、先生は、病を押して災禍を信州に避けられた。
歌集『涌井』を読む (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あの洋裁学院の附近が最も被害激甚げきじんであって、妙子が無事であるかどうかすこぶ心許こころもとないこと、憂慮のあまり夫に頼んで、兎も角も行ける所まで行って見て貰うことになり
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)