たま)” の例文
悲しみの為か心なしやつれの見える夫人の容貌かおは、暗緑の勝ったアフタヌーン・ドレスの落着いた色地によくうつりあって、それが又二人の訪問者にはたまらなく痛々しげに思われた。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)