えら)” の例文
「御承知だつしやろが、松蔵はんはえら孝行者かうかうもんだしてな。」と仲に立つた男はくすぐつたさうな顔をして星島氏に言つた。
車夫「何しろ昨日きのう沢渡までの仕事で、えらくバアーテルから、女客おんなでも何うもとても挽けねえよ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
折角せつかく御越おこしやさかい、山中やまぢうさがしましたがたつたぽんほか見附みつかりまへなんので、えらどんこととす」
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
音「お前さんの鎌はえらく錆びて居やすね、げねえのかえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)