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甚
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じん
ふりがな文庫
“
甚
(
じん
)” の例文
與へしかば藤八は
押戴
(
おしいたゞ
)
き
重々
(
ぢう/\
)
有難き仕合なりとて宿役人
倶々
(
とも/″\
)
介抱
(
かいはう
)
なせしに
漸々
(
やう/\
)
氣の付ければ
驛
(
しゆく
)
役人同道にて
直
(
すぐ
)
に吉原
驛
(
じゆく
)
伊豆
(
いづ
)
屋
甚
(
じん
)
助方へ
到
(
いた
)
り本陣の御沙汰を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
或
(
あ
)
る
夜
(
よ
)
の
月
(
つき
)
に
下坐敷
(
したざしき
)
へは
何處
(
どこ
)
やらの
工塲
(
こうば
)
の一
連
(
む
)
れ、
丼
(
どんぶり
)
たゝいて
甚
(
じん
)
九かつぽれの
大騷
(
おほさは
)
ぎに
大方
(
おほかた
)
の
女子
(
おなご
)
は
寄集
(
よりあつ
)
まつて、
例
(
れい
)
の二
階
(
かい
)
の
小坐敷
(
こざしき
)
には
結城
(
ゆふき
)
とお
力
(
りき
)
の
二人限
(
ふたりぎ
)
りなり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
敗
(
ま
)
けた、敗けた。どうも、今日は調子が悪い。
甚
(
じん
)
公から、二枚落しで、四番も立ち投げを食うた」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
村の鎮守の、
大樟
(
おおくすのき
)
の
頂辺
(
てっぺん
)
に、大きな国旗が、掲げられた。村の「木昇りの
甚
(
じん
)
さん」が決死の覚悟で、危ないところの頂辺まで
上
(
あが
)
って、その
大旗
(
おおはた
)
を結びつけたのであった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
「深川の顔役さんで、
木場
(
きば
)
の
甚
(
じん
)
とおっしゃる人が、すっかりめんどうをみてくださいましたよ」
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
文
(
ふみ
)
を
投出
(
なげだ
)
して
嘆息
(
たんそく
)
しけるが、
甚
(
じん
)
之
助
(
すけ
)
に
向
(
むか
)
ひては
猶
(
なほ
)
さら
悲
(
かな
)
しげに、
姉樣
(
ねえさま
)
はあくまで
吾助
(
ごすけ
)
を
憎
(
に
)
くみて、あれほど
御覽
(
ごらん
)
に
入
(
い
)
れし
歌
(
うた
)
に一
度
(
たび
)
のお
返歌
(
へんか
)
もなく、あまつさへ
貴君
(
あなた
)
にまで
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
經
(
へ
)
て駿州
木綿島村
(
もめんじまむら
)
へ十月十五日に着たりける然るに
甚
(
じん
)
太夫は
平常
(
へいぜい
)
痰持
(
たんもち
)
にて急にせり
迫
(
つめ
)
けるが三四日の内に思ひの外
全快
(
ぜんくわい
)
し先
常體
(
つねてい
)
なれば夫婦は
早速
(
さつそく
)
對面なせしに甚太夫は兩人が
遠方
(
ゑんぱう
)
の所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そのお方は、ふか川で名の売れた
木場
(
きば
)
の
甚
(
じん
)
とおっしゃる顔役でございます
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さりとて
無情
(
つれなく
)
は
投
(
なげ
)
かへしもせねど、
披
(
ひ
)
らきて
讀
(
よ
)
みしや
否
(
いな
)
や
甚
(
じん
)
之
助
(
すけ
)
が
答
(
こた
)
へぶりの
果敢
(
はか
)
なさに、
此度
(
このたび
)
こそと
書
(
かき
)
たるは、
長
(
なが
)
さ
尋
(
ひろ
)
にあまり
思
(
おも
)
ひ
筆
(
ふで
)
にあふれて、
我
(
わ
)
れながら
斯
(
か
)
くまでも
迷
(
まよ
)
ふ
物
(
もの
)
かと
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
半四郎と云此兄の半作は至つて
穩當
(
をんたう
)
の
生質
(
おひたち
)
なれば是所謂
惣領
(
そうりやう
)
の甚六とか云が如し然れども惣領の
甚
(
じん
)
六
々々
(
/\
)
と世間にては
馬鹿者
(
ばかもの
)
の樣に云ども
勿々
(
なか/\
)
然
(
さ
)
にあらず既に諸侯にては御嫡子と稱し町人ならば家の
跡取
(
あととり
)
又
(
また
)
在
(
ざい
)
家農家などにては
遺跡
(
ゐせき
)
樣と
云
(
いふ
)
惣領
(
そうりやう
)
は
遺跡
(
ゐせき
)
と
云
(
いふ
)
が
道理
(
もつとも
)
なり
是
(
これ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
甚
(
じん
)
之
助
(
すけ
)
もとより
吾助
(
ごすけ
)
贔負
(
びいき
)
にて、
此男
(
このをとこ
)
のこと一も十も
成就
(
じやうじゆ
)
させたく、
喜
(
よろこ
)
ぶ
顏
(
かほ
)
見
(
み
)
たさの一
心
(
しん
)
に、これまでの
文
(
ふみ
)
の
幾通
(
いくつう
)
も
人目
(
ひとめ
)
に
觸
(
ふ
)
れぬ
樣
(
やう
)
とヾこほり
無
(
な
)
く
屆
(
とヾ
)
け、
令孃
(
ひめ
)
の
心
(
こヽろ
)
も
知
(
し
)
らず
返事
(
へんじ
)
をと
責
(
せ
)
めしが
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
甚
常用漢字
中学
部首:⽢
9画
“甚”を含む語句
太甚
甚麽
甚大
甚兵衛
幸甚
甚麼
甚太夫
甚振
佐橋甚五郎
甚深微妙
甚句
深甚
甚深
激甚
甚助
左甚五郎
甚平
脇坂甚内
甚五郎
甚内
...