“離愁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りしゅう75.0%
りしう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西東にしひがし長短のたもとを分かって、離愁りしゅうとざ暮雲ぼうん相思そうしかんかれては、う事のうとくなりまさるこの年月としつきを、変らぬとのみは思いも寄らぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旅をして歩く時に興に乗じてうたう歌、危険な山坂を超ゆる時、魔除まよけを兼ねて歌いつけの歌、心なく歌っても離愁りしゅうの思いが糸のように長く引かれる。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私はそこに強く心をかれるとともにへ難いやうな離愁りしうを感じて、そのままひとみひざせてしまつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)