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胸裡
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きようり
ふりがな文庫
“
胸裡
(
きようり
)” の例文
私はそれを恐れ
厭
(
いと
)
ふやうに、また美しくも忘れ
難
(
がた
)
い印象を自分の
胸裡
(
きようり
)
に守るやうにして、妹の待つ湯の川の宿へと急ぎ
歸
(
かへ
)
つた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
逍遙子が
胸裡
(
きようり
)
たとひ始より沒却理想ありきとしても、其當時の文を評するものはこれを推察する責あるべうもあらず。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
唯その一旦にして
易
(
やす
)
く、又今の
空
(
むなし
)
き死を
遂
(
と
)
げ
了
(
をは
)
らんをば、いと
効為
(
かひな
)
しと思返して、よし遠くとも心に期するところは、なでう
一度
(
ひとたび
)
前
(
さき
)
の失望と恨とを
霽
(
はら
)
し得て、
胸裡
(
きようり
)
の涼きこと
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
恋愛は各人の
胸裡
(
きようり
)
に一墨痕を印して、
外
(
ほか
)
には見ゆ可からざるも、終生
抹
(
まつ
)
する事能はざる者となすの奇跡なり。然れども恋愛は一見して
卑陋
(
ひろう
)
暗黒なるが如くに其実性の卑陋暗黒なる者にあらず。
厭世詩家と女性
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
彼は
瞑目
(
めいもく
)
して
暫
(
し
)
ばし
胸裡
(
きようり
)
の激動を制しつ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“胸裡”の意味
《名詞》
胸の内。心中。胸中。
(出典:Wiktionary)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
裡
漢検準1級
部首:⾐
12画
“胸”で始まる語句
胸
胸倉
胸襟
胸算用
胸毛
胸板
胸騒
胸算
胸乳
胸高