“せく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
節句33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
能考へ置と云ばお節は彌々いよ/\打喜びまことに何から何まで厚い御世話有難う御座りますと言けるが終夜よもすがらも遣らず心せくまゝ一番どりなくや否や起出つゝ支度調へ藤八諸共もろともあけ寅刻比なゝつごろより宿屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いとはず自身にゆふ申刻過なゝつすぎより右の寺へ參る其夜亥刻近よつどきちかき頃たくもどり來る途中しも伊呂村の河原にて死人につまづきたれども宵闇よひやみなれば物の文色いろわからず殊に夜陰やいんの事故氣のせくまゝ早々宿やどへ戻りて其夜は打臥うちふし翌朝かどの戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この節句せくちまきのしろと刈る葦のいきれは繁し中分けて刈る
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
国つぶり節句せくちまき梔子くちなしの実に染めてから葦の葉に巻く
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
シカシまだまだこれしきの事なら忍んで忍ばれぬ事も無いが、茲処ここに尤も心配で心配でたえられぬ事が一ツ有る。ほかでも無い、この頃叔母がお勢と文三との間をせくような容子が徐々そろそろ見え出した一で。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)