きう)” の例文
一行はじめて団結だんけつ猛然もうぜん奮進にけつす又足を水中にとうずれば水勢ます/\きうとなり、両岸の岩壁いよ/\けんとなり、之に従つて河幅はすこぶちぢま
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
學士がくしまゆしはめてれはこまつたもの、全体ぜんたい健康じようぶといふたちでなければ時候じこうかはなどはことさら注意ちういせねばるし、おたみどの不養生ふやうじようをさせ給ふな、さてとれもきう白羽しらはちて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
金太郎はきうに、一切のことをたれかに話して、自分とそのろう人とが同じ危けん状態にあつたことを現在世かい中で自分だけが知つてゐるといふこの祕密ひみつから、いちはやく解ほうされたいせう動をうけた。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
彼方あつちほうつて——」とすこ逡巡ためらつてゐた三千代は、きうかほあからめた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
角度かくどきうまがつて、はしときおもはれよ。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けうに乗じて横臥わうぐわすれば、時々笹蝨ささむしたいして眼をますあり、痛痒つうしやう頗るはなはだし、之れささを臥床となすを以て、之に寄生せるむしひ来れるなり、夜中吉田署長きうに病み、脉搏みやくはく迅速にして発熱はつねつ甚し
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)