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急
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いそぎ
ふりがな文庫
“
急
(
いそぎ
)” の例文
どん尻の
炭車
(
トロ
)
に飛び乗って、竪坑口へ
急
(
いそぎ
)
ながらも、しかし係長は捨て兼ねたような口調で、技師へ訊ねるのであった。
坑鬼
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
なやまされ、かつは
急
(
いそぎ
)
に
策
(
むちう
)
たれつゝ、我わが導者に從ひて
障
(
さゝはり
)
多き道を歩み、正しき刑罰を憐みゐたるに 四—六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
文墨
(
ぶんぼく
)
の
雅人
(
がじん
)
も多しときゝしが、
旅中
(
りよちゆう
)
年
(
とし
)
の
凶
(
きやう
)
するに
遭
(
あひ
)
、
皈家
(
きか
)
を
急
(
いそぎ
)
しゆゑ剌
し
を入れざりしは今に
遺憾
(
ゐかん
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何か
急
(
いそぎ
)
の用でもできたのかと聞くと、いや何というばかりで、
不得要領
(
ふとくようりょう
)
にまた箸を取ったが、どことなくそわそわした様子で、まだ段落のつかない用談をそのままに
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大切に
待遇
(
もてなし
)
けり夫より又半年程
經過
(
たち
)
主用にて又々大坂へ
登
(
のぼ
)
り尼ヶ崎へも
立寄
(
たちよる
)
べき事有りて金四百五十兩を
預
(
あづか
)
り
急
(
いそぎ
)
の旅なれば
駕籠
(
かご
)
より
乘掛
(
のりかけ
)
が宜しと供人も
纔
(
わづか
)
に
引連
(
ひきつれ
)
てぞ登りける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
今宵の祭に
急
(
いそぎ
)
の使になって来るのは
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
○さて此娘、 尊用なりとて
急
(
いそぎ
)
のちゞみをおりかけしに、
折
(
をり
)
ふし
月水
(
ぐわつすゐ
)
になりて 御
機屋
(
はたや
)
に入る事ならず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さればもし處の
性
(
さが
)
の火を射るなくば我は
急
(
いそぎ
)
は彼等よりもかへつて汝にふさはしといふべし 一六—一八
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
御
調
(
しらべ
)
なされずは
相分
(
あひわか
)
り申まじと云に越前守委しく承まはり
左樣
(
さやう
)
ならば紀州表へ參らずば相分り申まじ然らば御暇申べしと一
禮
(
れい
)
述
(
のべ
)
急
(
いそぎ
)
御役宅へ立歸り
公用人
(
こうようにん
)
平石次右衞門吉田三五郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
文墨
(
ぶんぼく
)
の
雅人
(
がじん
)
も多しときゝしが、
旅中
(
りよちゆう
)
年
(
とし
)
の
凶
(
きやう
)
するに
遭
(
あひ
)
、
皈家
(
きか
)
を
急
(
いそぎ
)
しゆゑ剌
し
を入れざりしは今に
遺憾
(
ゐかん
)
とす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼の足すべての
動作
(
ふるまひ
)
の美をこぼつ
急
(
いそぎ
)
を棄つれば、さきに
狹
(
せば
)
まれるわが心 一〇—一二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
枕に付せけるが翌日長庵は早々支度を
爲
(
な
)
し麹町を立出吉原さして
急
(
いそぎ
)
けり爰に吉原江戸町二丁目の
丁字屋
(
ちやうじや
)
半藏と云る
遊女屋
(
いうぢよや
)
は其頃での
繁昌
(
はんじやう
)
の家にて
貴賤
(
きせん
)
の
客人
(
まろうど
)
引
(
ひき
)
も
切
(
きら
)
ず
然
(
され
)
ば此丁字屋方へ
賣込
(
うりこま
)
んと
傳手
(
つて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
○さて此娘、 尊用なりとて
急
(
いそぎ
)
のちゞみをおりかけしに、
折
(
をり
)
ふし
月水
(
ぐわつすゐ
)
になりて 御
機屋
(
はたや
)
に入る事ならず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
急
常用漢字
小3
部首:⼼
9画
“急”を含む語句
急遽
性急
急忙
急込
急須
危急
急激
大急
急足
急拵
早急
急流
急立
火急
急々
急歩
急使
急湍
急病
緩急
...