“たまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
62.5%
玉置9.4%
手纏9.4%
6.3%
玉木3.1%
手纒3.1%
魂切3.1%
魂消3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女流声楽家三浦たまきと今は故人の千葉秀浦しうほとの関係は一頻ひとしきやかましい取沙汰とりさたになつたので、世間には今だにそれを覚えてゐる人もすくなくあるまい。
老巧にして如才のないお数寄屋坊主の玉置たまき氏が、道庵の身の廻りには、附ききりで周到な斡旋を試みているし、ところは、この寺の奥殿の中に封じこめて、その下足は
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
手纏たまき眞玉またまとさゆる音色ねいろ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
たまきは雨にくたされて
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
それは、ちか/″\に玉木たまき大叔母おばあちやんが、はる/″\曾祖母ばあばあをつれて、すゞちやんを見に来て下さるからでした。
ぽつぽのお手帳 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
ぽつぽは、それからこんどのおうちへつきました。そのじぶんには、すゞ子の曾祖母ばあばあは、まだ玉木たまき大叔母おばあちやんのところにいらつしやいました。あき子叔母をばちやんもまだ来てゐませんでした。
ぽつぽのお手帳 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
手纒たまきひぢまき
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
片側町かたかはまちなる坂町さかまち軒並のきなみとざして、何処いづこ隙洩すきも火影ひかげも見えず、旧砲兵営の外柵がいさく生茂おひしげ群松むらまつ颯々さつさつの響をして、その下道したみち小暗をぐらき空に五位鷺ごいさぎ魂切たまきる声消えて、夜色愁ふるが如く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
男女いずれとも分らぬ魂消たまきるような悲鳴が、その後に鋭く起った。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)