“鐶(たまき)” の例文
そうして、彼女の右手の指に嵌(はま)っている五つの鐶(たまき)は、亡き母の片身として、彼女の愛翫(あいがん)し続けて来た黄金の鐶であった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
鐶(たまき)は雨に腐(くた)されて
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
「不弥の女よ。我の傍に来れ。爾は奴国の誰よりも美しい。爾は鐶(たまき)を好むか。我の妻は黄金の鐶を残して死んだ。爾は鐶を爾の指に嵌(は)めてみよ。来たれ。」
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)