“たまぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
魂消56.3%
魂切34.4%
消魂6.3%
玉切3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「呼吸を! あッ」というお粂の声が、魂消たまぎるように聞こえたかと思うと、玄関のほうへ走り返る、狂気じみた足の音がした。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一太刀浴びたらしい魂切たまぎる声が流れるごとに、顔を覆い耳をふさいでいるが、それでも容易に立ち去ろうとはしない。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
きゃっと消魂たまぎる叫びとともに宙に飛んだ二つの首級くびがもんどり打って地面へころげ落ちると、さらさらという音がして、折れた麦穂を鮮血あけに染めた。と、真紅まっかになった鎌が高くほうりだされた。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
いとをあやつる老妓あれば、此方こなたにどたばたひまくられて、キヤツと玉切たまぎ雛妓すうぎあり、玉山くづれて酒煙濛々もう/\、誠にあしたに筆をして天下の大勢を論じ去る布衣ふい宰相諸公が、ゆふべの脚本体なりける
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)