消魂たまぎ)” の例文
そして大通を偵察しようとして鉄門の方へ走って、門のドアへ手をかけた途端、家の中から一発の銃声、続いてアッと消魂たまぎる叫び。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
きゃっと消魂たまぎる叫びとともに宙に飛んだ二つの首級くびがもんどり打って地面へころげ落ちると、さらさらという音がして、折れた麦穂を鮮血あけに染めた。と、真紅まっかになった鎌が高くほうりだされた。
麦畑 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)