“さきの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.2%
先乗11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十日の午後、〈女子挺身隊第一号〉……さきの関白総理大臣ドオショオ閣下の“みっともないお嬢さん”の一の乾分、桜会の咲子さんが厳粛な顔でやってきた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
西四条のさきの斎宮まだみこにものし給ひし時心ざしありて思ふこと侍りける間に、斎宮に走り給ひにければ、その明くるあしたさかきの枝につけてさしおかせ侍りける
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
この一行の探検隊の先乗さきのりとしてずっと前から、南洋へ渡っていたレザール探偵は、ラシイヌ探偵からの電報を見て、ほんとに取る物も取り敢えず
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御者ぎょしゃ下僕げぼく先乗さきのりが、——そうです、先乗りまでがいたんですよ——みんな、金の冠をかぶって、ひかえていました。王子と王女は、ゲルダをたすけて馬車に乗せてくれました。