小田原から静岡へ去つて、そこで雛妓のお光とたつた二人だけで小さな芸妓屋を始めたといふ話のお蝶を訪ねよう——さう思ふことゝ、米国ボストンのFに、最近の自分の消息を知らせなければならないこと——。 この二つのことだけは、近頃彼が、自ら例へて冬籠 …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「中央公論 第四十巻第四号(春季大附録号)」中央公論社、1925(大正14)年4月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1時間20分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2時間13分(300文字/分) |