因業爺いんごうおやじ)” の例文
五十年来幾度となく死地を脱して斯く生かされて居るのも、あの因業爺いんごうおやじが「分厘までも」払わさずには置かぬ心底がまざ/\と読まれます。私も昔は借金とも思わず無暗むやみかさねた時代がありました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)