なり)” の例文
そのさきはわからない、どこに身をおちつけるか、どんななりわいで喰べてゆくか、それはまるで見当もつかなかった、然しともかくも屋敷を出ることがさきである。
野分 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
結句の、「なりまさに」は、「なりまさね」で、「ね」と「に」が相通い、当時から共に願望の意に使われるから、この句は、「業務に従事しなさい」という意となる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひさかたの天道あまぢとほしなほなほにいへかへりてなりまさに 〔巻五・八〇一〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)