すヽ)” の例文
阿母さんも居ない留守るすに兄をにがして遣つては、んなに阿父さんからしかられるかも知れぬ。貢さんは躊躇ためらつて鼻洟はなみづすヽつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
男達は嬉しさうにそれを迎へて、乏しい晩飯を済ますと、横になって、静かに泡盛をすヽる。さう云ふ生活を繰り返して居る彼等は、自分達の生活を惨めだとも考へない。
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)