“啜泣”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すすりな42.9%
すすりなき42.9%
すゝりなき10.7%
すゝりな3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“啜泣”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > 戯曲25.0%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学7.1%
文学 > 英米文学 > 小説 物語6.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼はその四つの墓銘をありありと読み得るばかりでなく、どうかすると妻の園子の啜泣すすりなくような声をさえ聞いた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
クララは改悛者かいしゅんしゃのように啜泣すすりなきながら、棚らしいものの上に組み合せた腕の間に顔を埋めた。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「叔父さん、お休み」それを言いながら、彼女は激しい啜泣すすりなきと共に叔父の別離わかれのくちびるを受けた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
すると彼が驚き狼狽あわてて節子の口をおさえたほど、彼女は激しい啜泣すすりなきの声を立てようとした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
くびから彼女の小さな手をゆるめて接吻をし、不思議な感動で彼女に向つて泣き、私の啜泣すゝりなきが靜かなすこやかな休息を破ることを恐れて彼女の許を去つたのを。
彼は向うを向いて、長椅子に顏を押しつけた。「おゝジエィン! 私の希望——私の愛——私の生命!」彼の唇から苦しげに洩れた。そして低い、烈しい啜泣すゝりなきの聲が聞えた。
啜泣すゝりなきを止め、涙を拭つて、その朝非常に氣分が惡かつたと云ふやうなことを呟きながら、私は仕事に取り掛つて、終りまでやり遂げた。
「ジエィン、あなたが落着くまで少し待ちませう。」そして私が急いで啜泣すゝりなきを止めようと努めてゐる間、彼は机にりかゝつて、ちやうど患者の病氣を豫期した、よく分り切つた危機を科學者として見守る醫師のやうに、私を眺めながら、靜かに辛抱強く坐つてゐた。