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啜泣
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すゝりなき
ふりがな文庫
“
啜泣
(
すゝりなき
)” の例文
忽ち
啜泣
(
すゝりなき
)
の聲の
背後
(
うしろ
)
に起るあり。背後はキケロの
温泉
(
いでゆ
)
の入口にて、
月桂
(
ラウレオ
)
朱欒
(
ザボン
)
の枝繁りあひたれば、われは始より人あるべしとは思ひ掛けざりしなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
頸
(
くび
)
から彼女の小さな手をゆるめて接吻をし、不思議な感動で彼女に向つて泣き、私の
啜泣
(
すゝりなき
)
が靜かな
健
(
すこ
)
やかな休息を破ることを恐れて彼女の許を去つたのを。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
精霊
(
しやうれい
)
の日本の秋の
啜泣
(
すゝりなき
)
吸
(
す
)
ひ取る如し、泣く如し。
緑の種子
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
聲高
(
こわだか
)
な口論も、喧嘩も、反抗または挑戰もなく、涙も、
啜泣
(
すゝりなき
)
の聲もなく、數語が口にされ、結婚に對する
穩
(
おだ
)
やかに口にされた抗議があり、嚴しい、短い質問がロチスター氏によつて發せられ、返答
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そして低い、烈しい
啜泣
(
すゝりなき
)
の聲が聞えた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
啜
漢検1級
部首:⼝
11画
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“啜”で始まる語句
啜
啜上
啜込