“蕩子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうし40.0%
たうし40.0%
たわれお20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
養父独美がること尋常蕩子とうしの如くにして、これをうことをおしまなかったのは、恩少きに過ぐというものではあるまいか。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
言ふところはドン・ホアンをあざむ蕩子たうしなる如くにして、まことはサンアントニウスの誘惑を峻拒しゆんきよする氣概あり。
彼が妻のふところ啜泣すすりなきしても足りないほどの遣瀬やるせないこころを持ち、ある時は蕩子たわれお戯女たわれめの痴情にも近い多くのあわれさを考えたのもそれは皆
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)