“蕩尽”のいろいろな読み方と例文
旧字:蕩盡
読み方割合
とうじん96.3%
たうじん3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御承知とは存じますが、津多子様の御夫君押鐘博士は、御自身経営になる慈善病院のために、ほとんど私財を蕩尽とうじんしてしまいました。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
祖先たちは戦争好きだったために、ひどく家産を蕩尽とうじんしてしまったが、男爵はなおも昔の威容をいくらかでも保とうと懸命になっていた。
人は己れを殺すことを以て、己れの財産を蕩尽たうじんすると同じ様に考ふるなり。
復讐・戦争・自殺 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)