“たうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐紙42.9%
蕩子28.6%
唐詩14.3%
當市14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見れば白髯しらひげの老父は大きな鼈甲の眼鏡をかけて、次の間の書齋一面に廣げた唐紙たうしの上に、太い筆で大きな象形文字を書いて居られた。村の富豪から依頼されたのだと云ふ事である。
新帰朝者日記 拾遺 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
こは偸安とうあんと云ふよりも、若きをたのむ心もちなるべし。この心もちに安住するは、余りい事ではないかも知れず、云はば芸術上の蕩子たうしならんか。(八月二十三日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それ羅山らざん口号こうがういはく萬葉集まんえふしふ古詩こしたり、古今集こきんしふ唐詩たうしたり、伊勢物語いせものがたり変風へんぷうじやうはつするににせたり、源氏物語げんじものがたり荘子さうし天台てんだいしよたりとあり。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
また二人ふたり内祝言ないしうげんはチッバルトどのゝ大厄日だいやくじつ非業ひごふ最期さいごもととなって新婿にいむこどのには當市たうしかまひのうへとなり、ヂュリエットどのゝ悲歎ひたんたね