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蕩子
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とうし
ふりがな文庫
“
蕩子
(
とうし
)” の例文
養父独美が
視
(
み
)
ること尋常
蕩子
(
とうし
)
の如くにして、これを
逐
(
お
)
うことを
惜
(
おし
)
まなかったのは、恩少きに過ぐというものではあるまいか。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
わたしは抽斎伝の興味を説き、伝中に現れ来る
蕩子
(
とうし
)
のわれらがむかしに似ていることを語った。
梅雨晴
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
照葉狂言は嘉永の頃大阪の
蕩子
(
とうし
)
四、五人が創意したものである。大抵能楽の
間
(
あい
)
の狂言を模し、
衣裳
(
いしょう
)
は
素襖
(
すおう
)
、
上下
(
かみしも
)
、
熨斗目
(
のしめ
)
を用い、
科白
(
かはく
)
には
歌舞伎
(
かぶき
)
狂言、
俄
(
にわか
)
、踊等の
状
(
さま
)
をも交え取った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
優は
蕩子
(
とうし
)
であった。しかし
後
(
のち
)
に身を吏籍に置いてからは、微官におったにもかかわらず、
頗
(
すこぶ
)
る
材能
(
さいのう
)
を
見
(
あらわ
)
した。優は
情誼
(
じょうぎ
)
に厚かった。
親戚
(
しんせき
)
朋友
(
ほうゆう
)
のその恩恵を被ったことは甚だ多い。優は
筆札
(
ひっさつ
)
を善くした。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“蕩子”の意味
《名詞》
放蕩にふけるこども。蕩児。
(出典:Wiktionary)
蕩
漢検準1級
部首:⾋
15画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“蕩”で始まる語句
蕩
蕩尽
蕩児
蕩々
蕩揺
蕩然
蕩樂
蕩漾
蕩盡
蕩樂者