“筆札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっさつ75.0%
ひつさつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五百の師としてつかえた人には、経学に佐藤一斎、筆札ひっさつ生方鼎斎うぶかたていさい、絵画に谷文晁、和歌に前田夏蔭まえだなつかげがあるそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
帝曰く、これちんが家事なり、先生はなはだ労苦するなかれと。左右をして筆札ひっさつを授けしめて、おもむろにみことのりして曰く、天下に詔する、先生にあらずんば不可なりと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
和歌をくし、筆札ひつさつを善くし、絵画を善くした。十九歳で家督をして、六十二万石の大名たることわづかに二年。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)