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筆札
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ひっさつ
ふりがな文庫
“
筆札
(
ひっさつ
)” の例文
五百の師として
事
(
つか
)
えた人には、経学に佐藤一斎、
筆札
(
ひっさつ
)
に
生方鼎斎
(
うぶかたていさい
)
、絵画に谷文晁、和歌に
前田夏蔭
(
まえだなつかげ
)
があるそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
帝曰く、これ
朕
(
ちん
)
が家事なり、先生はなはだ労苦する
勿
(
なか
)
れと。左右をして
筆札
(
ひっさつ
)
を授けしめて、おもむろに
詔
(
みことのり
)
して曰く、天下に詔する、先生にあらずんば不可なりと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
筆札
(
ひっさつ
)
に志あるお銀様が見ても、心憎いほどの筆づかいであったのは、それは名家の筆蹟を憎むのではない、どうやらこの文字の
主
(
ぬし
)
が、やっぱり女であると思われることから
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
原来
(
がんらい
)
平井氏は
善書
(
ぜんしょ
)
の家である。祖父
峩斎
(
がさい
)
はかつて
筆札
(
ひっさつ
)
を
高頤斎
(
こういさい
)
に受けて、その書が一時に行われたこともある。峩斎、通称は
仙右衛門
(
せんえもん
)
、その子を
仙蔵
(
せんぞう
)
という。
後
(
のち
)
父の称を
襲
(
つ
)
ぐ。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この年十月十八日に成善が
筆札
(
ひっさつ
)
の師小島成斎が六十七歳で歿した。成斎は朝生徒に習字を教えて、
次
(
つい
)
で阿部家の
館
(
やかた
)
に出仕し、
午時
(
ごじ
)
公退して酒を飲み劇を談ずることを例としていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
札
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
“筆”で始まる語句
筆
筆蹟
筆跡
筆硯
筆太
筆者
筆法
筆頭
筆墨
筆誅