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啜
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す
ふりがな文庫
“
啜
(
す
)” の例文
主婦の眼にあてたガーゼから流れる水音が、酒と一緒に参木の脊骨を慄わせた。彼の前では、煉瓦の柱にもたれた支那人が、眼を
瞑
(
つぶ
)
ったまま
煙管
(
きせる
)
を
啜
(
す
)
っていた。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
それが恐ろしい
顎
(
あぎと
)
を海にぺたりと漬けて、音も立てずに油のやうに
凝
(
こ
)
つた水を
啜
(
す
)
つてゐるかと思はれる。
センツアマニ
(新字旧仮名)
/
マクシム・ゴーリキー
(著)
老人は恭しく一礼して数歩退いて控えた。いかに満足に客がこの天の
美漿
(
びしょう
)
を
啜
(
す
)
い取るか、成功を祈るかのよう
敬虔
(
けいけん
)
に控えている。もちろん料理は精製されてある。サービスは満点である。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
啜
漢検1級
部首:⼝
11画
“啜”を含む語句
啜泣
啜上
啜込
鼻啜