“美漿”の読み方と例文
読み方割合
びしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人は恭しく一礼して数歩退いて控えた。いかに満足に客がこの天の美漿びしょうい取るか、成功を祈るかのよう敬虔けいけんに控えている。もちろん料理は精製されてある。サービスは満点である。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
私は、喉に唾液をみながら、御手洗邸の玄関へ駆け込んだのである。このたびの羮も、往年の味に少しの変わりもない。美漿びしょう融然として舌端にけ、胃に降ってゆく感覚は、これを何に例えよう。
すっぽん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)