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聴衆
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きゝて
ふりがな文庫
“
聴衆
(
きゝて
)” の例文
旧字:
聽衆
火焔
(
ほのほ
)
の様な雄弁でお
演
(
の
)
べなすつた時には、
何故
(
なにゆえ
)
とも知らず
聴衆
(
きゝて
)
の多くは涙に暮れて、二時間
許
(
ばかり
)
の説教が終つた時には、満場
只
(
た
)
だ酔へる如き有様でした
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
聴衆
(
きゝて
)
はそれを聞くと、どつと一度に笑ひ出した。
可哀
(
かあい
)
さうに冷かしを言つた男は地獄の住民にされてしまつたのだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
聴衆
(
きゝて
)
が
多勢
(
おおぜい
)
出来ましたので、お店の方も皆な寄って講釈を聞きました
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女史がいつも出演する折のやうに、その
夜
(
よ
)
も
聴衆
(
きゝて
)
は会場にぎつしり詰つて、身動きの出来ない程であつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
聴衆
(
きゝて
)
はそれを聞くと、てんでに恥しさうに
掌面
(
てのひら
)
でそつと腹を撫でおろして居た。鉄面皮な胃の腑はそんな
間
(
なか
)
でも平気で
呼吸
(
いき
)
をしてゐた。衛生学者は一段と声を高めて
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
よく出来た場合は
聴衆
(
きゝて
)
よりも
演者
(
やりて
)
の方がずつと気持のいゝもので、基督のやうな真面目な男でさへ、名高い山の上のお説教を済ました
後
(
のち
)
は、すつかり
好
(
い
)
い気持になつて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ブライアン氏はそこで一
場
(
ぢやう
)
の演説をした。そしてすつかり
好
(
い
)
い気持になつて、自分の椅子へ着くと、
聴衆
(
きゝて
)
のなかから
農夫
(
ひやくしやう
)
らしい人の
好
(
よ
)
ささうな顔をした男が一人出て来た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と、江戸ツ子自慢の
聴衆
(
きゝて
)
が嬉しがりさうな事を言つて、
小
(
こ
)
つ
酷
(
ぴど
)
く尾崎氏の演説をきめつける。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
肝腎の藤村
検校
(
けんげう
)
が出る頃には、
聴衆
(
きゝて
)
は一人も居ないといふやうな事が少くなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“聴衆”の意味
《名詞》
聴衆(ちょうしゅう、ちょうじゅ)
(ちょうしゅう)音楽や演説などを聴く人達。オーディエンス。
(出典:Wiktionary)
聴
常用漢字
中学
部首:⽿
17画
衆
常用漢字
小6
部首:⾎
12画
“聴”で始まる語句
聴
聴聞
聴手
聴耳
聴者
聴取
聴許
聴診器
聴入
聴惚