態と二階へ聞える様な大声で、女が風呂へ入つて居るに槍で突くなんか誰れだ、誰れだと云ふと、静にせい騒ぐと殺すぞと云ふから
伯父に隠れて何かとこつそり面倒を見てやつてゐるのだが、伯父はそれを知つて居ながら態と知らぬ顔で居るのだといふこと等々……
笑ったかと思うと、今度は態とのように暗い障子の方を向き、最も不利な光線を、鏡の背後に廻して、苦々しく眼のなかを覗き込む。
彼はおろかにも、それを彼女が態と作ってくれた機会だと思い込んでしまったのである。彼は震えながら、凡てのシェードを卸した。
“態”の意味
《名詞》
(タイ)《言語学》動詞がほぼ同じ事態内容を表す2つ以上の異なる構文に現れ、そのうち無標の構文の主要項と異なる名詞句が、有標の構文における主要項となっているとき、各構文の動詞が属するそれぞれの文法的範疇。ただし、主要項とは、対格言語においては主格項、能格言語においては絶対格項である。典型的には、能動態と受動態、能格態と逆受動態の対立であり、周辺的には、適用態、使役態、可能態、間接受動態、再帰態、相互態などを含む。ボイス。
(タイ)《言語学》時間的過程に関わる動詞のさまざまな動作性を区分した文法的範疇。進行態、完了態など。アスペクト。現代では相を用いることが多い。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“態”の解説
態(たい)またはヴォイス (en: voice、diathesis、fr: voix,diathèse) は、文法において、動詞の形を変える文法範疇の一つで、動詞の活用における語形変化カテゴリの一つ。態は、動詞およびその助動詞に結びついた文法範疇で、動詞、主語ないし動作主、および目的語の間の文法関係を示す。各々の態は、屈折語尾、接頭辞、助動詞の様々な形など、固有の動詞屈折で表される。態は、動詞の表す行為を行為者の側から見るか、行為の対象の側から見るかに従って区別するものである。
態の典型的な例としては、能動態と受動態があり、このほかにも、自発、使役、願望、可能、中間構文・中動態、逆受動態、適用態などが態として扱われる。ただし、言語学においては、どのような現象を態と見なすかについて一致した見解がない。
(出典:Wikipedia)
態の典型的な例としては、能動態と受動態があり、このほかにも、自発、使役、願望、可能、中間構文・中動態、逆受動態、適用態などが態として扱われる。ただし、言語学においては、どのような現象を態と見なすかについて一致した見解がない。
(出典:Wikipedia)