“ここのえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
九重100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして、かつては九重ここのえの奥深く、顔さえみることもできなかった平家の公達きんだちの首が、都大路を幾万という観衆に見世物にされて渡されることになったのであった。
東夷あずまえびすの住む草の武蔵の真中の宮柱に、どうやら九重ここのえの大宮の古き御殿の面影おもかげがしのばれて、そこらあたりに須磨や明石の浦吹く風も漂い、刈り残された雑草のたぐいまでが
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小臣らはいずれも田舎侍いなかざむらいで、九重ここのえ御作法ごさほうにははなはだ心得がうすいもののみでござりまする。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)