立停たちとま)” の例文
背戸せどからまはつてたらしい、草鞋わらじ穿いたなりで、胴乱どうらん根付ねつけ紐長ひもながにぶらりとげ、啣煙管くはへぎせるをしながらならんで立停たちとまつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この上で立停たちとまって前途ゆくてを見ながら、由井ヶ浜までは、だ三町ばかりあると、つくづくかんがえた。三町はけだし遠い道ではないが、身体からだも精神も共にいたく疲れて居たからで。
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うへ立停たちとまつて前途ゆくてながら、由井ゆゐはままでは、だ三ちやうばかりあると、つく/″\かんがへた。三ちやうけだとほみちではないが、身體からだ精神せいしんともいたつかれてたからで。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)