-
トップ
>
-
立停
>
-
たちとま
背戸から
廻つて
来たらしい、
草鞋を
穿いたなりで、
胴乱の
根付を
紐長にぶらりと
提げ、
啣煙管をしながら
並んで
立停つた。
この上で
又た
立停って
前途を見ながら、由井ヶ浜までは、
未だ三町ばかりあると、つくづく
然う
考えた。三町は
蓋し遠い道ではないが、
身体も精神も共に
太く疲れて居たからで。
此の
上で
又た
立停つて
前途を
見ながら、
由井ヶ
濱までは、
未だ三
町ばかりあると、つく/″\
然う
考へた。三
町は
蓋し
遠い
道ではないが、
身體も
精神も
共に
太く
疲れて
居たからで。