トップ
>
停
>
とゞ
ふりがな文庫
“
停
(
とゞ
)” の例文
夜
(
よる
)
の
燭火
(
ともしび
)
は
燃
(
も
)
え
盡
(
つ
)
きて、
嬉
(
うれ
)
しげな
旦
(
あした
)
めが
霧立
(
きりた
)
つ
山
(
やま
)
の
巓
(
いたゞき
)
にもう
足
(
あし
)
を
爪立
(
つまだ
)
てゝゐる。
速
(
はや
)
う
往
(
い
)
ぬれば
命
(
いのち
)
助
(
たす
)
かり、
停
(
とゞ
)
まれば
死
(
し
)
なねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
停
(
とゞ
)
めて
川面
(
かはづら
)
を見やれば誠に魂を冷す關山とて
峻
(
さか
)
しき坂あり一人
此
(
こゝ
)
を守れば萬夫も越えがたしと見ゆる絶所にて
景色
(
けいしよく
)
もよし車夫いろ/\名所話しを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
博士は
中單
(
チヨキ
)
の
鈕
(
ボタン
)
を嵌め掛けた手を
停
(
とゞ
)
めて、
聞耳
(
きゝみゝ
)
を立てた。この「どこか徃つてよ」には、博士は懲りてゐる。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
(御機屋の事初編に委しく記せり)手を
停
(
とゞ
)
め
居
(
を
)
れば日限に
後
(
おく
)
る、娘はさらなり、
双親
(
ふたおや
)
も此事を
患
(
うれ
)
ひ
歎
(
なげ
)
きけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
停
(
とゞ
)
め
相果
(
あひはて
)
たる赴き
畢竟
(
ひつきやう
)
傍輩
(
はうばい
)
の心實より爲したる事實と相聞え加ふるに千太郎
實父
(
じつぷ
)
吉兵衞外一同よりも助命を願ひ出又其方こと
速
(
すみや
)
かに
自訴
(
じそ
)
に及びし段
神妙
(
しんめう
)
に付死一等を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
川岸端
(
かしつぷち
)
を急ぎ足で來たお品は、平次と八五郎の姿を見ると、足を
停
(
とゞ
)
めて、さすがに胸を押へました。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鴫立沢
(
しぎたつさは
)
の夕暮に
笻
(
つゑ
)
を
停
(
とゞ
)
めて一人歎き、一人さまよふ武蔵野に千草の露を踏みしだき、果白河の関越えて
幾干
(
いくそ
)
の山河隔たりし都の方をしのぶの里、おもはくの橋わたり過ぎ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
詩人は努力精進して別に
深邃
(
しんすゐ
)
なる詩の法門をくゞり、三眛の境地に脚を
停
(
とゞ
)
めむとして
遽
(
には
)
かに
踵
(
きびす
)
をかへされた。吾人は「寂寥」篇一曲を
擁
(
いだ
)
いて詩人の遺教に泣くものである。
新しき声
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
赤塚氏例のごと見舞ひ給ひ、
今日
(
けふ
)
陸にての買物のしくじりなど
真面目
(
まじめ
)
に語られ
候
(
さふらふ
)
。この
夜中
(
よなか
)
には船の
度度
(
たびたび
)
停
(
とゞ
)
まれるを感じ申し
候
(
さふらふ
)
。ゆきちがひになる船のためにか
候
(
さふら
)
ひけん。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
又泗流の
停
(
とゞ
)
むるところとならなかつた。その本体は常に金剛不壊の姿を保持してゐた。愛を説きながら、かれは実は愛を離れ、人道を説きながら、実はかれは人道を離れた。
谷合の碧い空
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
かくて
當日
(
このひ
)
は、二十
里
(
り
)
近
(
ちか
)
く
進
(
すゝ
)
んで
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れたので、
夜
(
よる
)
は
鐵車
(
てつしや
)
をば
一
(
いち
)
大樹
(
だいじゆ
)
の
下蔭
(
したかげ
)
に
停
(
とゞ
)
めて、
終夜
(
しうや
)
篝火
(
かゞりび
)
を
焚
(
た
)
き、
二人
(
ふたり
)
宛
(
づゝ
)
交代
(
こうたい
)
に
眠
(
ねむ
)
る
積
(
つもり
)
であつたが、
怒
(
いか
)
り
叫
(
さけ
)
ぶ
猛獸
(
まうじう
)
の
聲
(
こゑ
)
に
妨
(
さまた
)
げられて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あゝ
幸
(
さいはひ
)
ならんため生れながらの身と倶に行く魂よ、しばらく汝の
歩履
(
あゆみ
)
を
停
(
とゞ
)
めよ 四六—四八
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
歩
(
ほ
)
を
停
(
とゞ
)
めて、力量と堪忍とを楯に直立して、各方面を眺めたり。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
わたしを愛して
停
(
とゞ
)
まるものであることを知つた。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
此突如たる
光明
(
くわうみやう
)
に影も
停
(
とゞ
)
まりつ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
停
(
とゞ
)
められたる我なれば
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
(御機屋の事初編に委しく記せり)手を
停
(
とゞ
)
め
居
(
を
)
れば日限に
後
(
おく
)
る、娘はさらなり、
双親
(
ふたおや
)
も此事を
患
(
うれ
)
ひ
歎
(
なげ
)
きけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此
(
この
)
高山
(
かうざん
)
は、
風景
(
ふうけい
)
極
(
きわ
)
めて
美
(
うる
)
はしく、
吾等
(
われら
)
の
達
(
たつ
)
したる
頂
(
いたゞき
)
は、
三方
(
さんぽう
)
巖石
(
がんせき
)
が
削立
(
せうりつ
)
して、
自然
(
しぜん
)
に
殿堂
(
でんどう
)
の
形
(
かたち
)
をなし、かゝる
紀念塔
(
きねんたふ
)
を
建
(
た
)
つるには
恰好
(
かつこう
)
の
地形
(
ちけい
)
だから、
遂
(
つひ
)
に
此處
(
こゝ
)
に
鐵車
(
てつしや
)
を
停
(
とゞ
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
停
(
とゞ
)
めやうの無い、恐ろしい破局で、平次も手を
拱
(
こまぬ
)
いて見て居るばかりです。
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
木村、横山も亦此頃署名す。十六日より与党日々平八郎の家に会す。十七日夜平山陰謀を跡部に告発す。十八日
暁
(
あけ
)
六
時
(
どき
)
跡部平山を江戸矢部定謙の
許
(
もと
)
に
遣
(
や
)
る。堀と共に次日市内を巡視することを
停
(
とゞ
)
む。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
不圖
(
ふと
)
四面打開きたる一帶の高地に出でゝわれは思はず足を
停
(
とゞ
)
めぬ。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
暫
(
しばら
)
く
此処
(
ここ
)
に
停
(
とゞ
)
まりつつあり。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
之
(
これ
)
からあんな
深山幽谷
(
しんざんいうこく
)
に
進入
(
しんにふ
)
するのは、
却
(
かへつ
)
て
危險
(
きけん
)
を
招
(
まね
)
くやうなものだから、
島
(
しま
)
の
探險
(
たんけん
)
は
一先
(
ひとま
)
づ
中止
(
ちうし
)
して、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
再
(
ふたゝ
)
び
海岸
(
かいがん
)
に
皈
(
かへ
)
らんと
踵
(
きびす
)
を
廻
(
めぐ
)
らす
途端
(
とたん
)
、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
急
(
きふ
)
に
歩
(
あゆみ
)
を
停
(
とゞ
)
めて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
停
常用漢字
小5
部首:⼈
11画
“停”を含む語句
停車場
停止
立停
停留場
停車
停滞
停泊
調停
停車場前
停車塲
北停車場
御停止
停留所
新橋停車場
停泊用釜
停頓
鳴物停止
電車停留場
里昂停車場
横須賀停車場
...