“深邃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんすい66.7%
しんすゐ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏は実に世にも得難き碩学せきがくの士でひろく百科の学に精通し、それがまた通り一遍の知識でなくことごとく皆深邃しんすいの域に達していられた。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ビェリンスキーやドブロリューボフを祖述する二葉亭の文学論は当時の女学生の耳には(恐らくは今の女学生にも)余りに高遠深邃しんすいであって
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
我等は日ごとにペトラルカの深邃しんすゐなる趣味といふことを教へられき。ハツバス・ダアダアの云ふやう。膚淺ふせんなる詩人は水彩畫師なり、空想の子なり。
既にして君の文名は朋友の間に喧伝けんでんせり。君は先づ深邃しんすゐなる批評家として著れ、更に無韻の詩人として著れ、更に理想的の劇曲家として著れんとせり。
北村透谷君 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)