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了
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を
ふりがな文庫
“
了
(
を
)” の例文
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
論據
(
ろんきよ
)
は
斯
(
か
)
うでした、
若
(
も
)
し
何事
(
なにごと
)
にせよ、
全
(
まつた
)
く
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
せずして
成
(
な
)
し
了
(
を
)
うせられなかつたなら、
所有
(
あらゆる
)
周圍
(
しうゐ
)
の
誰
(
たれ
)
でもを
死刑
(
しけい
)
に
處
(
しよ
)
する。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
昨
(
さく
)
三十七
年
(
ねん
)
十二
月
(
ぐわつ
)
某夜
(
ばうや
)
の
事
(
こと
)
なりき、
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
灌水
(
くわんすゐ
)
を
了
(
を
)
へて
蓐
(
じよく
)
に
入
(
い
)
り
眠
(
ねむり
)
に
就
(
つ
)
きし
間
(
ま
)
もなく、
何者
(
なにもの
)
か
來
(
きた
)
りて
余
(
よ
)
に
七福
(
しちふく
)
を
與
(
あた
)
ふと
告
(
つ
)
げたりと
夢
(
ゆめ
)
む。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
「いえ、御主人にも、番頭さんにも申しました。でも、お皆はこの家のことを一人で取仕切つて、誰の手にも
了
(
を
)
へません」
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
やがて
食事
(
しよくじ
)
を
了
(
を
)
えて、わが
室
(
へや
)
へ
歸
(
かへ
)
つた
宗助
(
そうすけ
)
は、
又
(
また
)
父母
(
ふぼ
)
未生
(
みしやう
)
以前
(
いぜん
)
と
云
(
い
)
ふ
稀有
(
けう
)
な
問題
(
もんだい
)
を
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
据
(
す
)
ゑて、
凝
(
じ
)
つと
眺
(
なが
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は
益〻
(
ますます
)
神仏にすがつて到頭四国の遍路を
了
(
を
)
へた。その時には眼が余程
好
(
よ
)
く見えるやうになつた。
遍路
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
怒つた顔をしようと小言を云はうと、二人はてんで相手にしないのだから始末に
了
(
を
)
へません。で私も仕方がなく薄笑ひを浮べながら二人のするが儘になつて歩くより他はありません。
心配な写真
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
始末に
了
(
を
)
へ無え機嫌上戸での、唯でせえ口のまめなやつが、大方
饒舌
(
しやべ
)
る事ぢや無え。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
藁俵
(
わらだはら
)
を
編
(
あ
)
み
了
(
を
)
へて、さうして
端
(
はし
)
を
縛
(
しば
)
つた
小
(
ちひ
)
さな
藁
(
わら
)
の
束
(
たば
)
を
丸
(
まる
)
く
開
(
ひら
)
いて、それを
足
(
あし
)
の
底
(
そこ
)
に
踏
(
ふ
)
んで
踵
(
かゝと
)
を
中心
(
ちうしん
)
に
手
(
て
)
と
足
(
あし
)
とを
筆規
(
ぶんまはし
)
のやうにしてぐる/\と
廻
(
まは
)
りながら
丸
(
まる
)
い
俵
(
たはら
)
ぼつちを
作
(
つく
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さびしさのまま書き
了
(
を
)
へし文なりきすてかねてわれ出してしまへり
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
思ひ
繼
(
つ
)
ぎ長きはしがき
了
(
を
)
へにけり夜ふけかすかに吠ゆるものあり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
つとめ先より一日の仕事を
了
(
を
)
へて帰り来て
呼子と口笛
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
醜行
已
(
すで
)
に為し
了
(
を
)
はり
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「それつきりで、尾久の喜八も、——こいつはこちとらの手に
了
(
を
)
へないから、錢形の親分にお願ひするやうにつて」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ナイターを見しと云ふ
手紙
(
ふみ
)
読み
了
(
を
)
へてちひさき夜空
獄窓
(
まど
)
より仰ぐ
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
思ひ
継
(
つ
)
ぎ長きはしがき
了
(
を
)
へにけり夜ふけかすかに吠ゆるものあり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
つとめ先より一日の仕事を
了
(
を
)
へて帰り来て
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私はそれが知り度いから、わざ/\八五郎親分を呼びにやり、八五郎親分では手に
了
(
を
)
へさうもないので、錢形の親分を呼んでもらひましたよ。いやはや
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
生きてゐる清しき幸よ晴れし日に独りの肌着濯ぎ
了
(
を
)
へたり
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
向日葵はいつしか花も
了
(
を
)
へにけり輝かでよし眺めてあるに
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
読み
了
(
を
)
へし、我が
睫毛
(
マツゲ
)
には
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「錢形の親分が來てくれさへすれば、亡靈も退散するだらう。こいつはどうも、あつしの手に
了
(
を
)
へさうもない」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
燕麦
(
えんばく
)
は今刈り
了
(
を
)
へて真夏なり修道院にいたるいつぽんの道
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
そいつはお前の手には
了
(
を
)
へまいよ。それより板倉屋の内輪のことを調べてみるが宜い。
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かぐろくも円き
花芯
(
くわしん
)
や向日葵の花みな
了
(
を
)
へて西日暑かり
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いや、あの
娘
(
こ
)
ではない、——あの火鉢は娘の手に
了
(
を
)
へないほど重い、——それに自分が火鉢を落したものなら、火鉢の後から轉げるやうに、一番先に二階から降りてお夢を介抱する筈はない。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
花
了
(
を
)
へし大輪向日葵日に干して種子は鼠が皆引きにけり
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
八五郎は最初は
躍起
(
やくき
)
となつて、この捕捉し難い兇賊の影法師を追ひ廻しましたが、結局八五郎如きでは手に
了
(
を
)
へないとわかつたのと、もう一つ、三輪の萬七が平次の留守を預かるといふ口實で
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分、三人ぢや手に
了
(
を
)
へねえ。錢をツ」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“了”の意味
《名詞》
(リョウ)了承。承知。
(出典:Wiktionary)
了
常用漢字
中学
部首:⼅
2画
“了”を含む語句
了解
了簡
終了
不了簡
了見
読了
御了解
仕了
了然
明了
角倉了以
喫了
了簡方
道了
結了
御了簡
了得
秦吉了
完了
速了
...