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を
寂寞と
成る。
蛙の
声の
小やむだ
間を、
何と、
園は、はづみでころがり
出した
服紗の
銀の
鍋に、
霊と
知りつゝ、
其の
霊の
常夏の
花をうけようとした。
曾我十郎の歌は、「今日出でて巡りあわずば
小車のこの輪のうちになしと知れ君」とあった。
かれその
國主の子心奢りて、
妻を
詈りしかば、その女人の言はく、「およそ吾は、
汝の
妻になるべき女にあらず。吾が
祖の國に行かむ」といひて、すなはち
竊びて
小船に乘りて、逃れ渡り來て
地震も、
小やみらしいので、
風上とは
言ひながら、
模樣は
何うかと、
中六の
廣通りの
市ヶ
谷近い
十字街へ
出て
見ると、
一度やゝ
安心をしただけに、
口も
利けず、
一驚を
喫した。