)” の例文
彼その言葉をへしとき、あたりに一の聲ありていふ。おそらくは汝それよりさきに坐せざるをえざるなるべし。 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あいちやんはみづかおもふやう、『何時いつはなへるんだかわたしにはわからないわ、はなはじめもしないでてさ』しかあいちやんは我慢がまんしてつてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
たとへわがふね全檣ぜんしやう蒸滊機關じようききくわん破裂はれつするまで石炭せきたんいてげやうとも如何いかうすること出來できやう。
不味まづさうに取揃とりそろへられた晝食ひるめしへると、かれ兩手りやうてむねんでかんがへながら室内しつないあるはじめる。其中そのうちに四る。五る、なほかれかんがへながらあるいてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
みなさんがお正月しようがつやすみをへて、ふたゝ寒風かんぷうなか學校がつこうにおかよひになるときには、おほくのかず、れたようにねむつてゐますが、なかにはまんさくのようにさむかぜにもへてはや
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
そこで死ぬと云ふことがない故、天命のまゝにして、天より授かりしまゝでかへすのぢや、少しもかはることがない。ちやうど、天と人と一體と云ふものにて、天命をまつたうしへたと云ふ譯なればなり。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
東下り、京上り、往来ゆききに果つるおん旅や、御跡おんあとしる駅路うまやぢの繰りひろげたる絵巻物ゑまきもの、今巻きかへす時は来ぬ。時こそ来つれ、生涯の御戦闘みいくさへて凱旋がいせんの。時こそ来つれ、生涯の御勤労みつとめ果てゝ御安息おんやすの。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「向うの愛情が熱して來ただけに、却つて始末ににくいのだ」
「ドナメ松下ヒサ墓行年九十二歳」信者しんじやにて世をへしものなり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
いまひとりの「忠良ちうりゃう臣民しんみん」が、こゝに愚劣ぐれつ生涯しょうがいえた
七八きふ々として一生をふるもあり。
へしか、消ゆる後姿うしろでかはれるれつ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
願はくは汝さいはひの中にかく大いなる勞苦をふるをえんことを、汝の顏今ゑみひらめきを我に見せしは何故ぞや。 一一二—一一四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
『さァ、やつだい一のせつへた』と帽子屋ばうしやつて、『其時そのとき女王クイーンあがり、「とき打殺うちころしてるのはれだ!其頭そのあたまねてしまへ!」とさけびました』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
二人ふたり旅行りよかうへてかへつてたのは十一ぐわつまちにはもう深雪みゆき眞白まつしろつもつてゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あいちやんが紅鶴べにづるとらへてかへつたときには、すでたゝかひがへてて、二ひき針鼠はりねずみ姿すがたえませんでした
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)