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御跡
なにとぞそこよりお落ちあそばしませ! ただし
御跡に残りとどまって戦う兵なくば、敵
審かしみ、
御後追いかけ申すべし。
受るも
口惜と父樣はとても
浮まれまじきにより私し
事早々江戸へ參り實否を
承まはり自然此書中の如くに候へば
骨を拾ひ
御跡を
弔ひ申さんと云を
東下り、京上り、
往来に果つるおん旅や、
御跡印す
駅路の繰りひろげたる
絵巻物、今巻きかへす時は来ぬ。時こそ来つれ、生涯の
御戦闘終へて
凱旋の。時こそ来つれ、生涯の
御勤労果てゝ
御安息の。