“洋綴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようとじ80.0%
やうとぢ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘は目を伏せたまま、いままで膝にのせていた洋綴ようとじの本を下に置いた。そうしてその表紙を無意味に見ている。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
博士 正史でなく、小説、浄瑠璃じょうるりの中を見ましょうで。時の人情と風俗とは、史書よりもむしろこの方が適当でありますので。(金光燦爛さんらんたる洋綴ようとじの書をひらく。)
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
僕の持つてゐる洋綴やうとぢの本に、妙な演劇史が一冊ある。この本は明治十七年一月十六日の出版である。著者は東京府士族、警視庁警視ぞく永井徹ながゐてつと云ふ人である。
本の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)