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置
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お
ふりがな文庫
“
置
(
お
)” の例文
三十七
年
(
ねん
)
九
月
(
ぐわつ
)
十四
日
(
か
)
、
幻翁
(
げんおう
)
望生
(
ぼうせい
)
の
二人
(
ふたり
)
と
共
(
とも
)
に
余
(
よ
)
は
馬籠
(
まごめ
)
に
行
(
ゆ
)
き、
茶店
(
ちやみせ
)
に
荷物
(
にもつ
)
や
着物
(
きもの
)
を
預
(
あづ
)
けて
置
(
お
)
き、
息子
(
むすこ
)
を
人夫
(
にんぷ
)
に
頼
(
たの
)
んで、
遺跡
(
ゐせき
)
に
向
(
むか
)
つた。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
写真入
(
しゃしんい
)
れとなったバスケットは、
茶
(
ちゃ
)
の
間
(
ま
)
のたなの
上
(
うえ
)
に
置
(
お
)
かれたのでした。
平常
(
ふだん
)
は、だれも、それに
気
(
き
)
をつけるものもなかったのです。
古いてさげかご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
件
(
くだん
)
の
古井戸
(
ふるゐど
)
は、
先住
(
せんぢう
)
の
家
(
いへ
)
の
妻
(
つま
)
ものに
狂
(
くる
)
ふことありて
其處
(
そこ
)
に
空
(
むな
)
しくなりぬとぞ。
朽
(
く
)
ちたる
蓋
(
ふた
)
犇々
(
ひし/\
)
として
大
(
おほ
)
いなる
石
(
いし
)
のおもしを
置
(
お
)
いたり。
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
内山君
(
うちやまくん
)
足下
(
そくか
)
、
先
(
ま
)
づ
此位
(
このくらゐ
)
にして
置
(
お
)
かう。さて
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くに
僕
(
ぼく
)
は
戀
(
こひ
)
其物
(
そのもの
)
に
隨喜
(
ずゐき
)
した。これは
失戀
(
しつれん
)
の
賜
(
たまもの
)
かも
知
(
し
)
れない。
明後日
(
みやうごにち
)
は
僕
(
ぼく
)
は
歸京
(
きゝやう
)
する。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『お
前
(
まへ
)
の
洋卓
(
テーブル
)
だとは
知
(
し
)
らなかつたのよ』と
愛
(
あい
)
ちやんは
云
(
い
)
つて、『それは三
人
(
にん
)
ばかりでなく、もつと
多勢
(
おほぜい
)
のために
置
(
お
)
かれてあるんだわ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
おとなしい新らしい白、
緑
(
みどり
)
の中だから、そして外光の中だから大へんいいんだ。
天竺木綿
(
てんじくもめん
)
、その
菓子
(
かし
)
の
包
(
つつ
)
みは
置
(
お
)
いて行ってもいい。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「あの
若者
(
わかもの
)
は
毎日
(
まいにち
)
つっ
伏
(
ぷ
)
したきり、
物
(
もの
)
も
食
(
た
)
べずにいる
様子
(
ようす
)
だが、あのまま
置
(
お
)
いてかつえ
死
(
じ
)
にに
死
(
し
)
なれでもしたら、お
寺
(
てら
)
の
汚
(
けが
)
れになる。」
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
婦人は間もなく健康になって、かの一
夕
(
せき
)
の
談
(
はなし
)
を
置
(
お
)
き
土産
(
みやげ
)
に都に帰られた。逗子の秋は寂しくなる。話の印象はいつまでも消えない。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
エヘヽヽ
此辺
(
このへん
)
では
如何
(
いかゞ
)
さまで。書生「ヤー
是
(
これ
)
は
好
(
よ
)
いのー
幾許
(
いくら
)
ぢや、うむ
夫
(
それ
)
は安いの、
買
(
か
)
うて
置
(
お
)
かう。
銭入
(
ぜにいれ
)
から
代
(
だい
)
を
払
(
はら
)
つて
立帰
(
たちかへ
)
りました。 ...
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼はもちっとで、ホームに
置
(
お
)
き
去
(
ざ
)
りにされるところだったが、いそいで駈けつけたので、やっと最後の車に飛び乗ることが出来た。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
前
(
まへ
)
に
内外
(
ないがい
)
の
火山
(
かざん
)
を
巡見
(
じゆんけん
)
した
場合
(
ばあひ
)
の
記事
(
きじ
)
を
掲
(
かゝ
)
げて
置
(
お
)
いたが、
諸君
(
しよくん
)
若
(
も
)
し
兩方
(
りようほう
)
を
比較
(
ひかく
)
せられたならば、
國内
(
こくない
)
の
火山作用
(
かざんさよう
)
は
概
(
がい
)
して
穩
(
おだや
)
かであつて
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
宗助
(
そうすけ
)
が
福岡
(
ふくをか
)
から
東京
(
とうきやう
)
へ
移
(
うつ
)
れる
樣
(
やう
)
になつたのは、
全
(
まつた
)
く
此
(
この
)
杉原
(
すぎはら
)
の
御蔭
(
おかげ
)
である。
杉原
(
すぎはら
)
から
手紙
(
てがみ
)
が
來
(
き
)
て、
愈
(
いよ/\
)
事
(
こと
)
が
極
(
きま
)
つたとき、
宗助
(
そうすけ
)
は
箸
(
はし
)
を
置
(
お
)
いて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから、
白
(
しろ
)
い
狐
(
きつね
)
の
姿
(
すがた
)
をあらはした
置物
(
おきもの
)
も
置
(
お
)
いてありました。その
白狐
(
しろぎつね
)
はあたりまへの
狐
(
きつね
)
でなくて、
寶珠
(
はうじゆ
)
の
玉
(
たま
)
を
口
(
くち
)
にくはへて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それは
前
(
まへ
)
が
四角
(
しかく
)
で
後
(
うしろ
)
が
圓
(
まる
)
いといふ
意味
(
いみ
)
であります。この
塚
(
つか
)
の
模型
(
もけい
)
は
特
(
とく
)
に
置
(
お
)
いてありますから、それを
御覽
(
ごらん
)
になるとよくわかります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
其處
(
そこ
)
は
乘組人
(
のりくみにん
)
の
御勝手
(
ごかつて
)
次第
(
しだい
)
、
他
(
た
)
の
區劃
(
くくわく
)
は
彈藥
(
だんやく
)
や
飮料
(
いんれう
)
や
鑵詰
(
くわんづめ
)
や
乾肉
(
ほしにく
)
や
其他
(
そのほか
)
旅行中
(
りよかうちう
)
の
必要品
(
ひつえうひん
)
を
貯
(
たくわ
)
へて
置
(
お
)
く
處
(
ところ
)
で、
固定旅櫃
(
こていトランク
)
の
形
(
かたち
)
をなして
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
責任
(
せきにん
)
といふ
事
(
こと
)
に
重
(
おもき
)
を
置
(
お
)
きたいのもこれが
爲
(
た
)
め、
依頼心
(
いらいしん
)
が
多
(
おほ
)
いのも
是
(
これ
)
が
爲
(
た
)
め、
又
(
また
)
意志
(
いし
)
の
強固
(
きやうこ
)
でないといふのも
是
(
これ
)
が
爲
(
た
)
めであらうと
思
(
おも
)
ひます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
然
(
しか
)
しその
時
(
とき
)
の
周圍
(
しうゐ
)
の
事情
(
じじやう
)
は、
病人
(
びやうにん
)
をK
氏
(
し
)
の
家
(
うち
)
に
臥
(
ね
)
かして
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
を
許
(
ゆる
)
さないので、
直
(
す
)
ぐに
何處
(
どこ
)
へか
入院
(
にふゐん
)
させなければならなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
大和
(
やまと
)
の
國
(
くに
)
のある
山寺
(
やまでら
)
の
賓頭廬樣
(
びんずるさま
)
の
前
(
まへ
)
に
置
(
お
)
いてある
石
(
いし
)
の
鉢
(
はち
)
の
眞黒
(
まつくろ
)
に
煤
(
すゝ
)
けたのを、もったいらしく
錦
(
にしき
)
の
袋
(
ふくろ
)
に
入
(
い
)
れて
姫
(
ひめ
)
のもとにさし
出
(
だ
)
しました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
是
(
これ
)
また、
御本尊
(
ごほんぞん
)
十
羅刹
(
らせつ
)
に申上て候。今日
佛
(
ほとけ
)
、
生
(
うま
)
れさせまします時に、三十二の不思議あり、此事、
周書異記云文
(
しうしよいきといふふみ
)
にしるし
置
(
お
)
けり。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
足の弱い
奴
(
やつ
)
なんぞ相手にしていられるもんかと、自分の
健脚
(
けんきゃく
)
に
任
(
まか
)
せてさっさと友を
置
(
お
)
き
去
(
ざ
)
りにして行ってしまいそうに思われる。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そのうち
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
上座
(
じやうざ
)
の
像
(
ざう
)
に
食事
(
しよくじ
)
を
供
(
そな
)
へて
置
(
お
)
いて、
自分
(
じぶん
)
が
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて一しよに
食
(
た
)
べてゐるのを
見付
(
みつ
)
けられましたさうでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
わたしのハープはねむっていた
寝台
(
ねだい
)
のすそに
置
(
お
)
いてあった。わたしは
肩
(
かた
)
に負い皮をかけて、家族のいる
部屋
(
へや
)
へと出かけて行った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ぼッ、ぼッ……と大廊下三
間
(
げん
)
置
(
お
)
きの金網ぼんぼり、風を吸って、あやうげに明滅しているが、油を
注
(
つ
)
いで廻る
宿直
(
とのい
)
の影とて見当りません。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それでも
薪
(
まき
)
は
持
(
も
)
つて
來
(
く
)
る
譯
(
わけ
)
にも
行
(
い
)
かねえから
置
(
お
)
いて
來
(
き
)
つちやつた」
勘次
(
かんじ
)
は
自
(
みづか
)
ら
嘲
(
あざけ
)
るやうに
目
(
め
)
から
口
(
くち
)
へ
掛
(
か
)
けて
冷
(
つめ
)
たい
笑
(
わらひ
)
が
動
(
うご
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
唯
(
たゞ
)
何事
(
なにごと
)
も
耻
(
はづ
)
かしうのみ
有
(
あり
)
けるに、
或
(
あ
)
る
霜
(
しも
)
の
朝
(
あさ
)
水仙
(
すいせん
)
の
作
(
つく
)
り
花
(
ばな
)
を
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
よりさし
入
(
い
)
れ
置
(
お
)
きし
者
(
もの
)
の
有
(
あり
)
けり、
誰
(
だ
)
れの
仕業
(
しわざ
)
と
知
(
し
)
るよし
無
(
な
)
けれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
全體
(
ぜんたい
)
月
(
つき
)
に
何々
(
なに/\
)
といふふうに、
頭
(
かしら
)
に
句
(
く
)
を
置
(
お
)
いてゐるために、
幾分
(
いくぶん
)
歌
(
うた
)
が
上調子
(
うはちようし
)
になつてゐるが、
眞底
(
しんそこ
)
にはやはりよいものがあります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
しかし
時計
(
とけい
)
はどうしたろう、それからポッケットに
入
(
い
)
れて
置
(
お
)
いた
手帳
(
てちょう
)
も、
巻莨
(
まきたばこ
)
も、や、ニキタはもう
着物
(
きもの
)
を
悉皆
(
のこらず
)
持
(
も
)
って
行
(
い
)
った。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
藤吉
(
とうきち
)
が、あたふたと
行
(
い
)
ってしまうと、
春信
(
はるのぶ
)
は
仕方
(
しかた
)
なしに
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
前
(
まえ
)
に
置
(
お
)
いた
下絵
(
したえ
)
を、
机
(
つくえ
)
の
上
(
うえ
)
へ
片着
(
かたづ
)
けて、かるく
舌
(
した
)
うちをした。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
香織
(
かおり
)
は
櫛
(
くし
)
で
解
(
と
)
かしながらも、『
折角
(
せっかく
)
こうしてきれいにしてあげても、このままつくねて
置
(
お
)
くのが
惜
(
お
)
しい。』と
言
(
い
)
ってさんざんに
泣
(
な
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ある日のこと、
重吉
(
じゅうきち
)
はなにを思ったか、お父さんが大切にしまって
置
(
お
)
いた
掛
(
か
)
け
物
(
もの
)
を、そっと取り出して、台所の
片隅
(
かたすみ
)
にかくしてしまいました。
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
わが
輩
(
はい
)
はこれについて一
言
(
げん
)
辯
(
べん
)
じて
置
(
お
)
きたい。
年紀
(
ねんき
)
は
時間
(
じかん
)
を
測
(
はか
)
る
基準
(
きじゆん
)
の
問題
(
もんだい
)
である。これは
國號
(
こくがう
)
、
姓名
(
せいめい
)
などの
固有名
(
こゆうめい
)
の
問題
(
もんだい
)
とは
全然
(
ぜん/″\
)
意味
(
いみ
)
が
違
(
ちが
)
ふ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
そうして
置
(
お
)
いて、
何
(
なん
)
の
容赦
(
ようしゃ
)
もなく、この
憐
(
あわ
)
れな
少女
(
むすめ
)
を、
砂漠
(
さばく
)
の
真中
(
まんなか
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
って、
悲
(
かなし
)
みと
嘆
(
なげ
)
きの
底
(
そこ
)
へ
沈
(
しず
)
めてしまいました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
其方共儀
聟
(
むこ
)
夫等
(
をつとら
)
の
災難
(
さいなん
)
を歎き
艱難辛苦
(
かんなんしんく
)
の上公儀
巡見使
(
じゆんけんし
)
へ
訴
(
うつたへ
)
出申立
明了
(
あきらか
)
なるにより善惡判然と相
顯
(
あらは
)
れ九助の
寃罪
(
ゑんざい
)
を
雪
(
そゝ
)
ぎし
信義
(
しんぎ
)
貞操
(
ていさう
)
の段厚く
譽
(
ほめ
)
置
(
お
)
く
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此差
(
このさ
)
凡
(
およそ
)
二年
半餘
(
はんあまり
)
にして一月
計
(
ばかり
)
なるゆゑ、
其時
(
そのとき
)
に
至
(
いた
)
り
閏月
(
しゆんげつ
)
を
置
(
お
)
き十三ヶ月を一年となし、
地球
(
ちきう
)
の
進
(
すゝん
)
で
本
(
もと
)
の
處
(
ところ
)
に
行付
(
ゆきつく
)
を
待
(
まつ
)
なり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
何
(
なん
)
でも
第
(
だい
)
二
次
(
じ
)
奉直戰爭
(
ほうちよくせんさう
)
の
時
(
とき
)
などは
自分
(
じぶん
)
の
方
(
はう
)
の
旗色
(
はたいろ
)
がよかつたせゐもあつただらうが、
戰線
(
せんせん
)
のことは
部下任
(
ぶかまか
)
せにして
置
(
お
)
いて
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
冬時
(
とうじ
)
此
(
この
)
河
(
かは
)
に
灌水
(
くわんすゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふには、
豫
(
あらかじ
)
め
身體
(
しんたい
)
を
入
(
い
)
るゝに
足
(
た
)
る
孔穴
(
こうけつ
)
を
氷
(
こほり
)
を
破
(
やぶ
)
りて
設
(
まう
)
け
置
(
お
)
き、
朝夕
(
あさゆふ
)
此
(
この
)
孔穴
(
こうけつ
)
に
身
(
み
)
を
沒
(
ぼつ
)
して
灌水
(
くわんすゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふ。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
解禁後
(
かいきんご
)
の
國民
(
こくみん
)
の
覺悟
(
かくご
)
に
就
(
つい
)
て
廣
(
ひろ
)
く
國民
(
こくみん
)
の
理解
(
りかい
)
を
得
(
え
)
置
(
お
)
くことは
將來
(
しようらい
)
の
金本位制
(
きんほんゐせい
)
維持
(
ゐぢ
)
の
爲
(
た
)
め
最
(
もつと
)
も
必要
(
ひつえう
)
の
事項
(
じかう
)
と
考
(
かんが
)
ふる
處
(
ところ
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
つまり
根氣
(
こんき
)
くらべだね。
然
(
しか
)
し
如何
(
いか
)
なる
人物
(
じんぶつ
)
でも、
毎日々々
(
まいにち/\
)
葉書
(
はがき
)
で
攻
(
せ
)
め
立
(
た
)
てられちや
放
(
はふ
)
つて
置
(
お
)
けないものと
見
(
み
)
えるなア。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
梅の小枝に妙な物がと目をとめて見ると、
蛙
(
かわず
)
の
干物
(
ひもの
)
が突刺してある。此はイタズラ小僧の
百舌鳥
(
もず
)
めが食料に
干
(
ほ
)
して
置
(
お
)
いて其まゝ置き忘れたのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
なほ
國土
(
こくど
)
の
保安
(
ほあん
)
のために
森林
(
しんりん
)
の
一部
(
いちぶ
)
を『
保安林
(
ほあんりん
)
』といふものにして、
永久
(
えいきゆう
)
に
伐
(
き
)
らないで
置
(
お
)
くようにもなつたのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
甚兵衛
(
じんべえ
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
に思いましたが、ともかくも
猿
(
さる
)
のいうとおりにして、三日間人形
部屋
(
べや
)
の
襖
(
ふすま
)
を
閉
(
し
)
め切って
置
(
お
)
きました。
猿
(
さる
)
はどこかへ行ってしまいました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
魏
(
ぎ
)
、
相
(
しやう
)
を
置
(
お
)
き、
(八九)
田文
(
でんぶん
)
を
相
(
しやう
)
とせり。
呉起
(
ごき
)
悦
(
よろこ
)
ばず。
田文
(
でんぶん
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く
(九〇)
『
請
(
こ
)
ふ
子
(
し
)
と
功
(
こう
)
を
論
(
ろん
)
ぜん、
可
(
か
)
ならんか』と。
田文
(
でんぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
可
(
か
)
なり』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
現に我々の
使用
(
しよう
)
する
水瓶
(
みづがめ
)
に比しては其
容量
(
ようりやう
)
誠に小なりと云ふべし。
思
(
おも
)
ふにコロボツクルは
屋内
(
おくない
)
に數個の瓶鉢類を
並列
(
へいれつ
)
して是等に水を
貯
(
たくわ
)
へ
置
(
お
)
きしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
君
(
きみ
)
の
嫌
(
きらひ
)
だつた
犬
(
いぬ
)
は
寢室
(
しんしつ
)
には
入
(
い
)
れないで
置
(
お
)
くから。
犬
(
いぬ
)
と
言
(
い
)
へば
君
(
きみ
)
は、
犬好
(
いぬず
)
きの
坊
(
ぼつ
)
ちやんの
名前
(
なまへ
)
に
僕
(
ぼく
)
の
名
(
な
)
を
使
(
つか
)
つたね。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
譜本
(
ふほん
)
で
歌
(
うた
)
を
唱
(
うた
)
ふやうに、
時
(
ま
)
も
距離
(
きょり
)
も
釣合
(
つりあひ
)
も
違
(
ちが
)
へず、
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
と
間
(
ま
)
を
置
(
お
)
いて、
三
(
みッ
)
つと
言
(
い
)
ふ
途端
(
とたん
)
に
敵手
(
あひて
)
の
胸元
(
むなもと
)
へ
貫通
(
ずぶり
)
、
絹鈕
(
きぬぼたん
)
をも
芋刺
(
いもざし
)
にしようといふ
決鬪師
(
けっとうし
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
五年も大原君とその娘とを遠く引離して
置
(
お
)
けばその
中
(
うち
)
に自然と形勢も一変する、田舎娘の熱情は一時性のものだ、決して覚悟のある永久性のものでない
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
赤良顔
(
あからがほ
)
もしばし
煙管
(
きせる
)
を
置
(
お
)
いてかなし
気
(
げ
)
に
見
(
み
)
えた、
噫
(
あゝ
)
何
(
なん
)
と云ふ
薄命
(
ふうん
)
な
女
(
をんな
)
であらうと
我
(
われ
)
も同情の涙に
絶
(
た
)
えなかつた
夜汽車
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
けれど、このシャツのままで
打
(
う
)
っちゃって
置
(
お
)
かれないのは、もう目に見えていた。
仕方
(
しかた
)
なしに
箪笥
(
たんす
)
をあけて、まだ
袖
(
そで
)
を
通
(
とお
)
さない
新
(
あたら
)
しいシャツをとり出した。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
朝飯
(
あさめし
)
兼
昼飯
(
ひるめし
)
をすませた後、僕は書斎の
置
(
お
)
き
炬燵
(
ごたつ
)
へはいり、二三種の新聞を読みはじめた。新聞の記事は諸会社のボオナスや羽子板の売れ行きで持ち切っていた。
年末の一日
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『
君
(
きみ
)
ちやんや、
母
(
かあ
)
さんがするからもういゝかげんにしてお
置
(
お
)
き、
兄
(
にい
)
さんがはいれたさうだよ、よかつたねえ。』と、あとは
自分自身
(
じぶんじしん
)
にいふやうに
調子
(
てうし
)
を
落
(
おと
)
して
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
“置”を含む語句
位置
処置
差置
留置
日置
捨置
棄置
布置
装置
据置
上置
置放
放置
取置
肉置
所置
處置
扨置
前置
御仕置
...