“並列”の読み方と例文
旧字:竝列
読み方割合
へいれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十五番街へさしかかったとき、警告もなく、もう一台の自動車が、後から追いついて来て、いきなり窓と窓とを向いあわせて並列へいれつ疾走しっそうをはじめた。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
現に我々の使用しようする水瓶みづがめに比しては其容量ようりやう誠に小なりと云ふべし。おもふにコロボツクルは屋内おくないに數個の瓶鉢類を並列へいれつして是等に水をたくわきしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
伝写本から活字の近刊書にいたるまで、同じ史料の並列へいれつだ、この書にあってあの書にないというような掘り出しの記事は絶対にない。あれば俗説の尾鰭おひれか編者の史眼の混濁こんだくである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)