“空様”のいろいろな読み方と例文
旧字:空樣
読み方割合
そらざま85.7%
ソラザマ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この句も其角がある年初めて鶯の初音を聴いた、その時鶯は尾を空様そらざまに足は枝を踏まえて身を逆様にして啼いたというのであります。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
またかの筍掘たけのこほりが力一杯に筍を引抜くと共に両足を空様そらざまにして仰向あおむきに転倒せる図の如きはまこと溌剌はつらつたる活力発展の状をうかがふに足る。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
やがて、風は山を離れて、平野の方から、山に向つてひた吹きに吹きつけた。峰の松原も、空様ソラザマに枝を掻き上げられた様になつて、悲鳴を続けた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)