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釈
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お
ふりがな文庫
“
釈
(
お
)” の例文
旧字:
釋
五百の姉安を
娶
(
めと
)
った長尾宗右衛門は、兄の歿した跡を
襲
(
つ
)
いでから、終日
手杯
(
てさかずき
)
を
釈
(
お
)
かず、
塗物問屋
(
ぬりものどいや
)
の帳場は番頭に任せて顧みなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ノッケから読者を旋風に巻込むような奇想天来に
有繋
(
さすが
)
の翁も磁石に吸寄せられる鉄のように喰入って巻を
釈
(
お
)
く事が出来ず、とうとう徹宵して
竟
(
つい
)
に読終ってしまった。
露伴の出世咄
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
近を
釈
(
お
)
きて遠を謀るは愚人の常態にして、陋なること笑ふべければ、西の諺の方は甚だ佳趣あり。楽あれば即ち苦あるは免る能はざるの数ながら、語に奇味あること無し。
東西伊呂波短歌評釈
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
家にあるに
手杯
(
てさかづき
)
を
釈
(
お
)
かず、客至れば直に前に
陳
(
なら
)
べた
下物
(
げぶつ
)
を撤せしめて、新に
殽核
(
かうかく
)
を命じた。そして吾家に
冷羮残炙
(
れいかうざんしや
)
を供すべき賤客は無いと云つたさうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
暁井
(
げうせい
)
残月を
斟
(
く
)
み、
寒炉
(
かんろ
)
砕澌
(
さいし
)
を
釈
(
お
)
く。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
忽ち顔を
蹙
(
しか
)
めて記録を手から
釈
(
お
)
いた事がある。
魔睡
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
釈
常用漢字
中学
部首:⾤
11画
“釈”を含む語句
解釈
会釈
釈放
釈迦
帝釈
講釈
元亨釈書
釈教
寝釈迦
講釈師
釈然
註釈
釈迦牟尼
釈迦牟尼仏
御会釈
梵天帝釈
釈氏
遠慮会釈
釈迦如来
釈門
...