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恐
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お
ふりがな文庫
“
恐
(
お
)” の例文
仁王立
(
におうだ
)
ちになって
睨
(
にら
)
みすえながら彼れは
怒鳴
(
どな
)
った。子供たちはもうおびえるように泣き出しながら
恐
(
お
)
ず
恐
(
お
)
ず仁右衛門の所に歩いて来た。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「やっぱし炭山と変らないで、死ぬ思いばしないと、
生
(
え
)
きられないなんてな。——
瓦斯
(
ガス
)
も
恐
(
お
)
ッかねど、波もおっかねしな」
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
恐
(
お
)
づ/\橋板を踏むと、足の底がふわりとして、一足毎に橋は左右に前後に上下に搖れる。飛騨山中、四國の
祖谷
(
いや
)
山中などの藤蔓の橋の渡り心地がまさに
斯樣
(
こんな
)
であらう。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
恐
(
お
)
ず/\橋板を踏むと、足の
底
(
そこ
)
がふわりとして、
一足毎
(
ひとあしごと
)
に橋は左右に前後に上下に
揺
(
ゆ
)
れる。
飛騨
(
ひだ
)
山中、四国の
祖谷
(
いや
)
山中などの
藤蔓
(
ふじづる
)
の橋の渡り心地がまさに
斯様
(
こんな
)
であろう。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そういう連中の振りかざす大義名分に
恐
(
お
)
じ怖れて、徳川御宗家を見捨てるという法があろうか。
仇討禁止令
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
みんな、行ったばかりの、パリの感想というものは、暗かった、古っぽかった、湿っぽかったという巴里は、
恐
(
お
)
そらくお雪にも、他の日本人が感じた通りの印象を与えたのだろう。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
直ぐに見て貰へば一と思ひに済むのだけれども、待たされてゐるとさま/″\な恐怖の幻を描いて、だん/\
恐
(
お
)
ぢ気づいて来る。外の患者達は皆顔馴染みで、代診や看護婦達と雑談をしてゐる。
青春物語:02 青春物語
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
所謂目暗蛇に
恐
(
お
)
じざる者であったのだ。
法隆寺再建非再建論の回顧
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
恐
(
お
)
づる
風情
(
ふぜい
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
十六歳の夏、兄と
阿蘇
(
あそ
)
の温泉に行く時、近道をして三里余も畑の
畔
(
くろ
)
の
草径
(
くさみち
)
を通った。
吾儘
(
わがまま
)
な兄は
蛇払
(
へびはらい
)
として彼に
先導
(
せんどう
)
の役を命じた。其頃は蛇より兄が尚
恐
(
こわ
)
かったので、
恐
(
お
)
ず/\五六歩先に立った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
恐
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“恐”を含む語句
恐怖
可恐
恐々
恐入
恐慌
恐懼
恐縮
恐竜
恐悦
恐喝
恐惶
恐気
恐多
空恐
恐山
恐惶謹言
恐悚
恐迫
大恐悦
恐怖心
...